久し振りのブルワリー。

苦味しっかりのIPA。

 

ビアデータ

ビール名:ROUNDABOUT
生産地:日本 奈良県
生産者:奈良醸造
アルコール:6%
IBU(苦さ 平均15~20):55
モルト:Pale Ale Malt, Carapils, Maris Otter
ホップ:Citra, Columbus, Talus, Magnum
タイプ:IPA
価格:790円

ブリュワリー

ビールは楽しい時間を演出するだけでなく、それ自体、面白い飲み物ではないか。

現在、世界には100種類を超えるビールがあると言われています。
夏の暑い盛りに喉の渇きを癒やすビールから、冬の夜、身体の内側より暖を取るように少しずつ飲むアルコール度数の高いビールまで。
また、極端に苦いビールや、果物をふんだんに使ったビール、酸味の強いビール、果ては野生酵母で醸したビールなど。
かつて、それぞれの街に酒蔵があったように、地域ごとに個性的なビールが造られるようになったら面白いんじゃないか。
彼らがビール造りを志すきっかけとなった思いはそこにあります。

もちろん、品質に対する妥協はしません。
これまでビールが苦手だった方も、まだ見ぬビールの中に、好みの1杯が見つかるかもしれません。
彼らのビールがそんな1杯となれば、これにまさる喜びはありません。

真ん中

このビールは

これまでに造ったIPAのレシピを掘り起こしリミックスする奈良醸造5周年企画、最後のビールです。

ベースとなったのは、2021年Far Yeast Brewingとのコラボにより実現したアメリカンIPA「CROSS ROAD」。
このとき使用した酵母は、奈良醸造がイギリス由来の酵母、Far Yeast Brewingがベルギー由来の酵母。
そして今回、もう1種類の酵母をブレンドし、香りにもう一枚のレイヤーを重ねることに挑戦しました。

新たに取り入れたのはドイツ由来のヴァイツェンと呼ばれる小麦ビールに使われる酵母です。
オリジナルのヴァイツェンは、小麦麦芽を使用することでバナナやクローブのような特有の香りが生み出されますが、今回は大麦麦芽のみを使用。
ヴァイツェン特有の香りを控えめに抑えることで、他の酵母の醸し出す香りとバランスさせました。

メインのホップとして使用したCitraとTalusが、ブレンドした酵母由来のエステルとあいまって果物のジューシーな香りを想起させます。
一方で、IPAには古典的に使われるホップと言っていいColumbus由来のDunkな香りが見え隠れしています。
一口飲めば、骨太の麦芽と強い苦味、そしてしっかりとしたホップの味わいが同時に感じられる、満足度の高い一杯となりました。

テイスティング

濃い黄金色。
柑橘ホップの香り。
苦味しっかりで余韻が長い。

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