国立西洋美術館で開催中のミケランジェロ展ことミケランジェロと理想の身体

遅ればせながら見学に行ってみました
先に言っておきます。
ミケランジェロの作品は2点だけです。

ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
ミケランジェロ・ブオナローティ 《若き洗礼者ヨハネ》
1495-96年 ウベダ、エル・サルバドル聖堂/ハエン(スペイン)、
エル・サルバドル聖堂財団法人蔵
高さ130cm 大理石
ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
ミケランジェロ・ブオナローティ《ダヴィデ=アポロ》
1530 年頃 フィレンツェ、バルジェッロ国立美術館蔵
高さ147cm 大理石


メイトリクス大佐「ミケランジェロ展と言ったか?あれはウソだ。”ミケランジェロと理想の身体と”言ったんだ。」
確かにミケランジェロの作品のみとは言っていませんね。
私の早とちりです。

気を取り直してここは楽しむことにします。

ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休) ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)

HPによると

彫刻、絵画、建築のすべての分野で名をなし「神のごとき」と称された男、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)。彼がシスティーナ礼拝堂に描いた《アダムの創造》と《最後の審判》はあまりにも有名です。しかし、自らを語る時、彼はあくまで「彫刻家」という肩書にこだわりました。

二十代前半に完成させたサン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》、フィレンツェ共和国の象徴とされる巨大な《ダヴィデ》など、その卓越した技と美意識が表現された大型彫刻作品は、各地で至宝とされています。そのため、これらの作品を中心に据えたミケランジェロの展覧会は、これまで日本では実現がきわめて困難でした。

本展は、《ダヴィデ=アポロ》《若き洗礼者ヨハネ》というミケランジェロ彫刻の傑作を核に、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点の対比を通して、両時代の芸術家が創りあげた理想の身体美の表現に迫ります。

 

今回はミケランジェロだけではないのでムッキムキのムッチムチのメンズだけではなく、割と細身の少年のようなメンズの像やレリーフ、壁画なども展示されています。
像やレリーフのメンズは基本全裸です。

そう、フル・フロンタル(全裸)

見えなければ……どうということはない!

という事もなく皆様ブルンブルンしています。


吉良吉影のようにさりげなく隠すこともありません。

今回の彫像はメンズのみで女性の像は1つも有りません。


という意気込みなのでしょうか。
いや、子供の絵は最初にあったな…ルネッサンス時代は子供でもムッキムキでしたが。
展示されていた下書きをみると、大人を元にして描かれているそうですが。

そんな訳で今回は筋肉的な肉体美を感じさせるストーリーを組んでいます。

前半はヘラクレスのブルンブルンした絵画、彫刻、レリーフなどが目白押しで、各作り手のヘラクレスへの想いや想像が違っていて面白いです。

赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス

ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)

山を歩いていたら全然知らない息子を発見して「こ、これはワイの息子やないか!?」と思うヘラクレスの絵。
酔った勢いでうっかりテゲアの王アレオスの娘・アウゲを襲ってしまい、うっかり子供ができてしまい、その子供テレフォス(左下で鹿から乳をもらっている)は紆余曲折あって捨てられ牝鹿に乳を与えられて育てられ、羊飼いたちに救われたというストーリーを一枚の絵にするという偉業。
ワシはゼウスを表していたり、偉そうな女性はアルカディアというハーロックの戦艦…ではなく大地を表す女神。
そんなんで絵の中に母親のアウゲはいません
一枚の絵の中にかなり多くの意味を籠めるという後の世の評論家を悩ます仕様が多いです。
宗教画などはその傾向が多いですが。

蛇に襲われるラーオコオーンと2人の息子

今回はラオコーン像のみ撮影可能となっておりました。
ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)

ラーオコオーン(古代ギリシャ語: Λαοκόων, Lāokoōn、 ラテン語: Laocoon)は、ギリシア神話に登場する、イーリオス(トロイア)の神官である。長母音を省略してラオコオンとも表記される。
神話によれば、アポローン神殿(『アエネーイス』などではポセイドーン神殿)の神官ラーオコオーンは、トロイア戦争の際、トロイアの木馬をイーリオス市内に運び込もうとする市民たちをいさめたが、この行為はアテーナーの怒りを買った。アテーナーはラーオコオーンの両目を潰し、さらに海に潜む2頭の蛇の怪物を使ってラーオコオーンを襲わせた。ラーオコオーンは子供たちと一緒にいたが、子供たちは2人とも怪物に食われてしまった。このことは『アエネーイス』の第2巻などに歌われている。また、蛇を送ってラーオコオーン親子を殺させたのはポセイドーンないしアポローンだともいわれる(アポローンはトロイア戦争に於いてイーリオス側に味方した神だがラーオコオーンがかつて自分の神殿内で妻と交わったためこの時罰を与えた)。

 

神様たちは片方の陣営に肩入れし過ぎです。
両目潰すとかひどくない!?

お土産コーナー

ミケランジェロと理想の身体 2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
お土産売り場には恒例のワインが。


東亜商事のヴァッレ/ミケランジェロ ロッソ デッレ ヴェネツィエ2015

 

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