ナビ派(「ナビ」は「預言者」の意)で有名なピエール・ボナール

国立新美術館で展示が始まりましたので見学に行ってきました。
やや暗めの絵画から淡くて明るい情景まで色々あって面白いです。

 

わくわく感が上がってきます。

13時頃に訪問しましたが、美術館自体がそこまで混雑しておらず、ミュシャ展の時の様に入る前から「こいつはヤバい」と感じることもありませんでした。

今回は7つの章に分かれており
1 日本かぶれのナビ
2 ナビ派時代のグラフィック・アート
3 スナップショット
4 近代の水の精(ナーイアス)たち
5 室内と静物 「芸術作品―時間の静止」
6 ノルマンディーやその他の風景
7 終わりなき夏
となっていました。

1 日本かぶれのナビ

ピエール・ボナール《白い猫》1894年 油彩、厚紙 51.9×33.5cm オルセー美術館

有名な足の長い猫。
猫派の私としてはこれが見れただけで満足とも言えます。

ピエール・ボナール《庭の女性たち》1890-91年 デトランプ、カンヴァスに貼り付けた紙(4点組装飾パネル) 160.5×48cm(各) オルセー美術館

木枠に入った4枚の絵はまるで屏風の様で、日本っぽさを感じます。

2 ナビ派時代のグラフィック・アート

ピエール・ボナール《フランス=シャンパーニュ》1891年 多色刷りリトグラフ 78×50cm  川崎市市民ミュージアム

シャンパーニュ!
ワイン好きにはたまらないポスターです。
この頃からアーティストとしてボナールの人生は確立していきました。

3 スナップショット

《ル・グラン=ランの庭で煙草を吸うピエール・ボナール》1906年頃 モダン・プリント 6.5×9cm  オルセー美術館

ボナールは中々シブいおじさまです。
1890年頃から一時期写真を撮りまくっていたそうですが、1905年以降はほとんど撮らなくなったとか。
飽きたのか仕事が忙しくなったのか。
奥方のマルトのヌード写真も多い。
そういった写真は仕事の為だけに使用して本人は遺すつもりもなかったかもしれませんが…自分が死んだ後にHDDの中身を展示されたら死にたくなる。

4 近代の水の精(ナーイアス)たち

ピエール・ボナール《化粧室 あるいは バラ色の化粧室》1914-21年 油彩、カンヴァス 119.5×79cm  オルセー美術館

基本女性の顔は見切れるようにしたりで、モデルを正確にはわからないようにしている作品が多くありました。
複数の女性のしぐさを色々組み合わせていたそうです。

5 室内と静物 「芸術作品―時間の静止」

ピエール・ボナール《ル・カネの食堂》1932年 油彩、カンヴァス 96×100.7cm オルセー美術館(ル・カネ、ボナール美術館寄託)

日常感溢れるゆったりした明るい雰囲気の静物画が多かったです。

6 ノルマンディーやその他の風景

《ボート遊び》1907年 油彩、カンヴァス オルセー美術館

こちらも明るい雰囲気の色彩が多く、大きめの風景画が沢山展示されていました。

7 終わりなき夏

《水の戯れ あるいは 旅》1906-10年 油彩、カンヴァス オルセー美術館

この辺りは初期の暗く、顔をぼかした人物像ではなく明るい色彩のものが多く、落ち着いた雰囲気の風景画が多くありました。

最後にあるお土産品売店にはお酒関係は一切なかったので割愛。
面白いワインがあったら嬉しかったのですが…残念です。

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