シャトーヌフ・デュ・パプのお手本のような作り手。
熟成感からくる艶やかさが特徴的なワインでした。
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ワインデータ
ワイン名:Coudoulet de Beaucastel Côtes du Rhône Rouge
生産地:France > Côtes du Rhône
生産者:Ch. de Beaucastel (Famille Perrin) (シャトー・ド・ボーカステル)
品種:Grenache (グルナッシュ), Mourvèdre (ムールヴェードル), Syrah (シラー), Cinsault (サンソー)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
シャトー・ド・ボーカステルは、フランスのローヌ渓谷南部に位置するワイナリーで、主に長命なスタイルで造られるシャトーヌフ・デュ・パプのワインで知られています。
ボーカステルは、シャトーヌフ・デュ・パプの赤ワインにおいて、伝統的にブレンドされる13品種すべてを使用し、ムールヴェードルの比率を通常より高くしています。
ボーカステルの白ワイン「ヴィエイユ・ヴィーニュ」の特別キュヴェは、ローヌでは珍しく、シャトーヌフ・デュ・パプではより珍しいルーサンヌのヴァラエタルワインです。
シャトー・ド・ボーカステルは合計130haの土地を所有し、そのうち100haにブドウを植えていますが、その4分の3はシャトーヌフ・デュ・パプのアペラシオン内にあります。
ワイナリーの名前は、16世紀中頃にクールセゾンに住んでいたボーカステル家に由来しています。
記録によると、ピエール・ド・ボーカステルは1549年にクードレの納屋とそれに付随する土地を購入しており、この土地は現在もシャトー・ド・ボーカステルの所有地の一部になっています。
しかし、この時は農業用地でした。
1792年、所有者はエティエンヌ・ゴンタールといい、この土地にあるブドウの木について最初に言及したのは、40年後に彼が相続したときのものです。
19世紀フィロキセラがこの地方を襲ったとき、ドメーヌの所有者はエリー・デュソーで、彼は葡萄畑の再植をせず、むしろこの土地を売ることにしました。
1909年ピエール・トラミエが購入し、彼の所有下で畑は再建されました。
その後、彼の娘婿のピエール・ペランが引き継ぎ、シャトー・ド・ボーカステルの所有畑を大幅に拡大しました。
それ以来、このシャトーはペラン家のものとなっています。
ピエール・ペランの後、ボーカステルは1978年までジャック・ペランによって管理されていました。
その後、息子のジャン・ピエール・ペランとフランソワ・ペランが経営しています。
1990年ジャン・ピエールとフランソワ・ペランは、ワイン輸入業者のロバート・ハースと共同で、カリフォルニア州のブドウ栽培地域であるパソ・ロブレス内にタブラス・クリーク・ヴィンヤードを設立しました。
2006年ペラン家とシャトー・ド・ボーカステルは、限られた数のハイエンドな家族経営のワイナリーからなる協会、プリマム・ファミリアエ・ヴィーニに加盟しました。
このワインは
例外的なヴィンテージ。
非常に暑く乾燥した夏で、収穫の終わりまで良い天候に恵まれました。
ボーカステルの東側、道路を挟んだ向かいに30haのクードレの畑が広がります。
しばしばベイビー・ボーカステルとみなされますが、その理由は明白です。
クードレの土壌がボーカステルのものと非常に類似しているからです。
アルプスの洪積層に覆われた海洋性砂岩で、”ガレ”と呼ばれる丸い石が重要な役割を果たします。
昼間に熱を吸収し、夜ゆっくりとそれを放出することで、春にはブドウが素晴らしいスタートを迎えます。
シャトーヌフ・デュ・パプの畑と同じ、アルプスの洪積層に覆われた中新世(第三紀)の海洋性砂岩。
ブドウは手摘みされ、ワイナリーで選別されます。
ブドウの果皮は、果実のまま80℃まで加熱後、20℃まで冷却されます。
マセラシオンはコンクリート・タンクで12日間行われます。自然に流れ出たジュースは分離され、残りの果実は空気圧のプレス機に掛けられます。
それぞれのぶどうは別々に発酵され、マロラクティック発酵の後にブレンドされます。
6ヶ月間大きなオーク樽の中で熟成させます。
テイスティング
色っぽいワイン。
ベリー、チェリー、ハーブの香りに厚みのある味わい。
お値段に対する満足度が非常に高い。
飲んだ日:2016-01-27
飲んだ場所:クープドール
価格:6,300円
インポーター:フィラディス