フランスを恐怖のズンドコに叩き落したが最後はカスティヨンで戦死したイギリスのタルボ司令官が所有していたシャトー。
世界史に詳しい皆様はご存じの通り、当時はイギリスがボルドーを実質統治していた時代です。
鉄砲やロングボウなどの遠距離兵器が登場すると武士道も騎士道も誉もなく終わりを告げてしまいますね。
誉れは浜で死にました。
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ワインデータ
ワイン名:Ch. Talbot
生産地:France > Bordeaux > Haut Médoc > Saint Julien
生産者:Ch. Talbot (シャトー・タルボ)
品種:Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Merlot (メルロ), Petit Verdot (プティ・ヴェルド), Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
このシャトーは、15世紀にアキテーヌ総督であり、シュルーズベリー伯爵であった※ジョン・タルボ卿が所有していました。
その後、1899年にA.クラヴェリー氏に買収され、1917年にデジレ・コルディエ氏に買収されました。
その後、息子のジョルジュ、孫のジャンに引き継がれ、1993年に彼が亡くなってからは、娘のロレーヌ・ラストマンとナンシー・ビニオン=コルディエが所有者となり、コルディエ家の4代目となっています。
※ジョン・タルボ卿(1387年頃~1453年7月17日)
イングランドの貴族であり、百年戦争の著名な軍司令官。
彼は百年戦争の終盤に活躍したイギリス人指揮官の中で、イギリスでは最も有名で、フランスでは最も恐れられていた人物である。
タフで、残酷で、喧嘩っ早い男として知られていたタルボは、イングランドの衰退期に軍事的に際立った活躍をしました。
「イギリスの軍神アキレス」「フランスの恐怖」と呼ばれ、シェイクスピアの劇中でも惜しみなく称賛されています。
砲兵隊を率いて突撃した彼の死に方は、騎士道の時代が終わったことを象徴しています。
彼はまた、第10代ストレンジ・オブ・ブラックミア男爵と第6代ファーニヴァル男爵の副称を持っていました。
このワインは
タルボは、紛れもなく最も有名なメドックワインの一つです。
100ha以上のブドウ畑を持つこのエステートは、1世紀以上にわたって同じ家系に属しており、ヴィンテージの安定した品質が認められているワインを生産しています。
面積:103.5ha
土壌:メドックの砂利質
植樹密度:7,700本/ha
樹齢:50年
剪定:メドックのダブルギヨ
ブレンド:65%カベルネ・ソーヴィニヨン、30%メルロー、5%プティ・ヴェルド
収穫:2009年9月29日~10月13日
熟成:オーク樽(新樽50%)で15ヶ月間熟成
テイスティング
紫がかったルビー色。
ブルーベリー、杉、火薬、アジアンスパイスの香り。
タンニンはしっかりだが角は無い。
余韻が長い。
飲んだ日:2014
飲んだ場所:エノテカ
価格:8,000円
インポーター:エノテカ