あのムエックス家も所有していたことのあるシャトー・ド・ラ・ドーフィンヌ

2015年よりラブリューヌ家が管理していますが、現在でも評価は高いままの様です。
今回はピークを過ぎていましたが、ピーク時の物も飲んでみたい。

ワインデータ

ワイン名:Ch. de La Dauphine
生産地:France > Bordeaux > Fronsac
生産者:Ch. de La Dauphine (シャトー・ド・ラ・ドーフィンヌ)
品種:Merlot (メルロ), Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

シャトー本館は1744年から1750年にかけて、ジャン=バティスト・ド・リション氏によって建造されました。
同氏はパリ議会の弁護士で、フロンサック公爵領の民事および刑事担当検察官でした。
本館建造後まもなく、フランス王太子ルイ=フェルディナン・ド・フランス(国王ルイ15世の後継者)の妃、マリー=ジョゼフ・ド・サックスが数日間この地に滞在されています。
ルイ16世を含むフランス王家最後の王たちの母にあたる人物です。
この出来事は、シャトーの名を世に広めることに大きく貢献し、シャトーの名称はまさに王太子妃(ラ・ドーフィンヌ)が滞在されたことにちなんで名付けられました

1985年、フランソワ=レジス・マルセトー・ド・ブレム氏は、ラ・ドーフィンヌの所有権をリブールヌのムエックス家(シャトー・ペトリュス、シャトー・トロタノワ、シャトー・マグドレーヌ)へと譲渡します。

2000年、ジャン・アレイ氏(PROMODES グループ共同創業者兼経営責任者)がシャトー・ド・ラ・ドーフィンヌの所有権を取得。
ジャン・アレイ氏は、息子のギヨーム氏とともに、買収直後から大規模な設備投資を推進し、テロワールが秘める能力を引き出し、ワイナリーのさらなる発展に尽力されました。

2015年、シャトーはラブリューヌ家へと譲渡されます。
ラブリューヌ家は、技術開発および医療サービスを専門とする企業 CEGEDIM 社の創業者兼オーナー一族です。

ラブリューヌ家は、前オーナー・アレイ家が15年という歳月をかけて尽力されてきた、以下の事業努力と戦略を継承いたします。
つまり、ビオディナミ農法を採用し、テロワールの特徴が生かされたグランヴァンの生産に取り組みます。

シャトーは、これまで350年の歴史の中で徐々に所有面積を拡大。
現在ブドウ畑面積は53haに達しています。

このワインは

シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌにふさわしいエレガンス。複雑な風味を魅力とする調和に満ちたワインです。
丘陵の畑に実るブドウを使用し、フレンチオーク樽(新樽30%)をもちいて12ヶ月の育成期間をへて醸される長期熟成向きワインです。
伝統耕作法、片面除葉。
夏季摘房(グリーンハーベスト)、手摘み収穫。
除梗作業の前後に分けて二重に選果を実施。
温度調節機能付きコンクリートタンク。
醸造期間:平均20日間
オーク樽内で育成・熟成(1/3新樽):12ヶ月
醸造コンサルタント:ミッシェル・ロラン
生産量:12万本
アペラシオン:フロンサック
面積:40ヘクタール
土壌:フロンサック特有のモラス(堆積岩石)上の粘土質・石灰質、アステリアス石灰
品種:90%メルロ、10%カベルネ・フラン
植樹密度:6300本/ha
収量:40〜45 hL/ha
平均樹齢:33年

テイスティング

お祝いにもらったワイン。
自分が若かった頃を思い出します。
退色もしっかり進み、くすんだレンガ色。
酸が突出しており残念ながら既にピークは越えていますが、熟成したワインのその長い時間を飲める喜び。

飲んだ日:2012-03-19
飲んだ場所:忍者屋敷
価格:10,000円
インポーター:

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