長野県産のタナを40%以上使用したワイン。
かなり自然派感が強い。
あと10年待ってもいけるのでは。
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ワインデータ
ワイン名:The Sun Also Rises
生産地:Japan > Tochigi
生産者:Coco Farm & Winery ココ・ファーム・ワイナリー
品種:Tannat (タナ), Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
青空が広がるこの山に、葡萄畑が開かれたのは昭和33年。
その葡萄畑の麓にこころみ学園が設立されたのは昭和44年、ココ・ファーム・ワイナリーができたのは昭和55年。
おかげさまで、今年、葡萄畑は開墾65年目を、1984年からはじまったワインづくりは、40年目そして、ビン内二次醗酵によるスパークリングワインづくりは30周年を迎えることができました。
今、こころみ学園の園生たちも葡萄畑で醸造場で元気にがんばっています。
1杯のワインが、心豊かなひとときのためにありますように。
ココ・ファーム・ワイナリーのささやかな願いです。
1950年代、計算や読み書きが苦手な中学生たちとその担任教師によって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来除草剤が撒かれたことがありません。
1980年この山の麓に誕生したココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。
現在、自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場では野生酵母による自然な醗酵を中心に100%日本の葡萄からワインを醸造。
ビン内二次醗酵のスパークリングワインからデザートワインまで、“こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、楽しみながらワインを造っています。
このワインは
2011年、東日本大震災の年に、こころみシリーズとして登場した赤ワインです。
山形・上山、長野・高山、栃木・足利など東日本の葡萄が原料です。
優しさと力強さを兼ね備えたこの赤ワインの名前は「陽はまた昇る」。
私たちの万感の思いを込めたワインの名前です。
朝のこない夜はない、冬来たりなば春遠からじ・・・。
比較的雨量が多いフランス南西部マディラン地方では、タナ種の葡萄から、色濃く果実味豊かで、渋味の強い印象的なワインが造られています。
私たちは 2007 年、足利にタナ種を植え、その後、優れた栽培技術を持つ山形や長野の契約農家のチャレンジ精神に支えられて、わずか数年のうちに素晴らしい品質のタナ種を得ることできました。
東日本に育った葡萄の良さを生かすためシンプルな造りを、またカベルネ・ソーヴィニョン種とブレンドして全体の調和をこころがけました。
タナ78.3%、カベルネ・ソーヴィニヨン21.7%
醗酵:完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のルモンタージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3 日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。12~14 日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌による MLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成:オークの小樽で約 12~13 ヶ月熟成。
ビン詰:澱引き・ブレンド後、清澄・ろ過処理なしでビン詰。
ビン詰日:2017/01/13 本数: 9,286 本(750ml )
アルコール:13.0 %
酸度:0.71 g/100 ml
残糖:0.16 %
飲み頃:すぐ味わいたいなら、3時間前にはデキャンタし、大ぶりのグラスでゆっくり飲むことをすすめる。いい状態で、4、5 年熟成させると、固さがとれて、なめらかさが増し、熟成感も出てくるだろう。もっと長い、10 年以上の熟成も期待できる。
テイスティング
赤紫色。
還元香が結構しっかり。
タナと言えども自然派感の前には…
タンニンがしっかり。
10年後にオリをしっかり取り除いて飲んだら化けそうではある。
飲んだ日:2023-06-18
飲んだ場所:OASYS
価格:3,300円