飲んだワイン ヴァイングート・ロバート・ヴァイル/キートリッヒ・グレーフェンベルク リースリング・トロッケン2016 7点
多分初めて飲んだワイナリー。
ドイツらしいミネラル感のある味わい。

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ワインデータ
ワイン名:Kiedrich Gräfenberg Riesling trocken GG
生産地:Germany > Rheingau
生産者:Weingut Robert Weil (ヴァイングート・ロバート・ヴァイル)
品種:Riesling (リースリング)
スタイル:White Wine
ワイナリー
4世代にわたって ―
伝統とモダンの融合による品質
「ヴァイングート・ローベルト・ヴァイル(Weingut Robert Weil)」では、4世代にわたりブドウが栽培されてきた。
ワイナリーの創業者 ドクター・ローベルト・ヴァイル は、1867年にキードリッヒャー・ベルクの最初の畑を購入した。
当時、彼はまだパリのソルボンヌ大学でドイツ語の教授を務めていたが、普仏戦争(1870〜71年)前の情勢によって退去せざるを得なくなったため、キードリッヒ(905年に起源を持つラインガウの村)にある英国准男爵 サー・ジョン・サットン の邸宅を購入し、そこに落ち着いた。
サットンは、芸術の庇護者であり相当な資産家で、1857年の美術巡りの旅で初めてキードリッヒを訪れた。
彼は聖ヴァレンティヌス教会のゴシック建築や、中世・ルネサンス・バロック期の貴族邸宅、マインツ大司教のシャルフェンシュタイン城跡、そして周囲に広がるブドウ畑と森に魅了されたのである。
1875年以降、ジャーナリストとしての仕事と並行しながら、ドクター・ローベルト・ヴァイルはキードリッヒャー・ベルクの最良区画を買い足し、ワイン造りを拡大した。
彼の妥協なき品質主義の哲学により、ワイナリーは急成長し、ヴァイル家のワインはすぐに国際的に流通するようになった。
やがて、ドクター・ローベルト・ヴァイルのアウスレーゼ・リースリング は、ヨーロッパの帝国宮廷の食卓で、偉大なボルドーワインに並ぶ白ワインとして供される存在となった。
特に 1893年のグレーフェンベルク・リースリング は世界的な名声を確立するきっかけになった。
オーストリア皇室は、1893年産キードリッヒャー・ベルク・アウスレーゼを800本、1本あたり16金マルクという当時としても驚くべき高額で購入した。
すでにラインガウのリースリングは世界で最も高価なワインの一つだった時代である。
また、貴族だけでなく新興ブルジョワ階級にも愛され、キードリッヒャー・ベルクのアウスレーゼは、ベルリンのホテル・アドロンをはじめとするヨーロッパの名だたるホテルのワインリストを飾った。
1928年、飛行船 LZ 127 グラーフ・ツェッペリン号 のニューヨークへの処女航海のワインリストには、ヴァイル家の 1920年 キードリッヒャー・グレーフェンベルク トロッケンベーレンアウスレーゼ(Best Cask No.20) が記載されている。
その時代にも、私的所有のワイナリーとして、教会や貴族と結びついた名門ワイナリーがひしめくラインガウにおいて、ドクター・ローベルト・ヴァイルの先見性と起業家精神は、今日のヴァイル家のワイナリーが存続するうえで決定的であった。
そして、その気概は、曾孫 ヴィルヘルム・ヴァイル が現代に引き継いでいる。
新しい未来へ
ヴィルヘルム・ヴァイルは、醸造の細部に至るまで現場で学び、その経験によって現在のワイナリーを形づくる多くの決断を下してきた。
1987年からは、セラーや畑への先見的な投資、そして象徴ともいえる「ティファニー・ブルー」のラベル導入を進めた。
創業者の曾孫として、再びヴァイル家のリースリングに世界の注目が集まっていることに、彼は大きな誇りを感じている。
真の “シャトー”
ヴァイルのリースリングは、キードリッヒの丘陵が持つ独特の石質土壌由来の、エレガンスと複雑さを併せ持った表現を常に示す。
そしてこのヴァイル・スタイルは、単に国際的評価を高めただけでなく、世界のワインシーンにおいて象徴的な地位を築き上げ、
ドイツ独自のリースリング文化の国際的評価向上に大きく貢献している。
このワインは
ワイン特性
「ドイツの大地から生まれたグラン・クリュ」であり、ワイングート(醸造所)における辛口ワインの品質的頂点を示す。
多層的な構造とミネラル感を持ち、複雑な果実香と圧倒的な深みを備えた“パワーハウス”のようなワイン。
テロワールの思想を真に体現する偉大な辛口リースリングであり、数十年に及ぶ長期熟成のポテンシャルを有している。
ワインの畑
この ラインガウのトップ畑 が文献に初めて登場するのは12世紀末で、「モンス・リンガヴィイ(mons Rhingravii)=ライン伯の山」として記されている。
中層から深層土壌を持つ南西向きの斜面で、石が多く砂礫状の土壌にフィリット(変成岩)の含有量が高い。
最大60%に達する急斜面を有する。
テイスティング
グリーンがかったレモンイエローの淡い色調。
香りは控えめな立ち上がりながら、時間とともに表情が開き、レモン、ライムなどの柑橘、青リンゴ、白桃、アプリコットといったフルーツ香が瑞々しく広がる。
味わいはドライで軽やかなアタック。
ストレートで溌剌とした酸がワインの骨格を形作り、果実の旨味と力強いミネラルがしっかりと広がる。
飲んだ日:2019-03-29
飲んだ場所:ホテル
価格:11,000円(公式HPで56ユーロ)
インポーター:ファインズ