飲んだワイン シックス・クローヴズ・ワインズ/アルダー・スプリングス・ヴィンヤード シャルドネ2021 7点

最終更新日

初めて飲んだワイナリー。

日本人がアメリカで醸造しているワイン。

 

ワインデータ

ワイン名:Alder Springs Vineyard Chardonnay
生産地:USA > California > Napa
生産者:Six Cloves Wines (シックス・クローヴズ・ワインズ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine

ワイナリー

培った経験と知識を最大限に駆使し、ぶどうの持つ本来の個性とポテンシャルを存分に生かしたワイン造りを常に心がけ、他にはない独自性に富んだワインを多くの飲み手に伝えていくーそれがシックスクローヴズの作り手としての信念と哲学です。
ワイン用ぶどう栽培に適した地中海性気候のカリフォルニアから気候、地域、また風土を生かして栽培された様々なぶどう品種を使った新しいスタイルのワインをお届けします。

シックスクローブズのオーナー、平林園枝(ひらばやし そのえ)は信州のりんご栽培農家に生まれ北アルプスの豊かな自然の恵みに囲まれて育ち、祖父の実家は味噌醤油問屋、祖母の生まれも造り酒屋であったことから、幼い頃から発酵ものを身近に感じる機会が多くありました。
成人したのちアメリカに渡米、家業とは縁のないビジネスキャリアを目指し一度はニューヨーク、マンハッタンの日系商社に勤務しながら会計の勉強を始めました。
ところが世界中のワインが集中するニューヨークでワインの偉大さを知ったある日を境に、自分のルーツでもある発酵物を醸すワイン醸造のキャリアを目指すことを決意。
醸造学勉学のためカリフォルニアに移住し、その後6年越しのゴールがかない2017年にシャルドネの醸造を手がけ、翌年18年には初ビンテージをリリースしました。
この名前シックスクローヴズは新潟地方から渡ってきたと言われている祖先が薬売りの商売時代に使っていた屋号と名前”六丁子”にちなみ名付けられました。

平林園枝はアメリカ、カリフォルニア大学、デービス校にて醸造学科卒業の後ナパのカルトワイナリーで研修後,南半球に渡りKusuda Wines (ニュージーランド)にて3ヶ月の研修を受ける。
日本人の繊細さや几帳面さを持ってしてなし得る日本人ならではの高品質なワイン造りの真髄を学んだ。
帰国後ロシアン リバー バレー の仕掛け役の一人として活躍したGary Farrellの立ち上げたワイナリーで研修。
そしてチリのカサブランカ、Montsecanoにてアルザスのビオデナミ栽培の先駆者と知られるAndre Ostertagそして3人のチリ人アーティストのパートナーの下で化学一辺倒の近代ワイン醸造技術に逆行する自然農法の洗礼を受けその素晴らしさを知る。
その後もカルフォルニアのビオデナミ農法の草分けと知られ,自然農法を重んじ生産者から多大な信頼を受けるTed Lemonの元、Littoraiで勤務をしカリフォルニアにおいて形に取らわれることのない気候風土を生かした繊細なワイン造りの可能性を学んだ。
その後ナパで独自の栽培方法やワイン醸造へのアプローチを実施し数多くのヴィンヤードオーナー、ソムリエから支持されるSteve Matthiassonから収穫の仕事を通して刺激を受け2017年の夏、初めて独自の醸造に取り組み翌年シックスクローヴズワインを立ち上げ現在に至る。

このワインは

フランスのクローン76と95のシャルドネをブレンドしたこの素晴らしいワインは、冷涼な気候で育ったブドウの特徴を示し、白い花、ミカンの皮、アンジュー梨のアロマが魅惑的に重なる。
口に含むと、 トーストしたマシュマロとほのかな花崗岩の香りが舌をくすぐり、グラニースミスアップルとフレッシュライムの酸味が爽やかにはじける。

テイスティング

輝きのあるゴールデンイエローの色調が美しく広がり、熟成のニュアンスとともに華やかさを感じさせます。
この黄金色の輝きは、丁寧な造りと時間をかけた成熟の証。高めのアルコール度数も見た目からふくよかさを想像させ、味わう前から豊かな印象を抱かせてくれます。

香りはとてもリッチで、層のある複雑なアロマが次々と広がります。
まず現れるのは、焼きリンゴや黄桃、熟したパイナップルの果実香。
そして、それに続くのはキャラメル、バニラ、溶かしバター、ポップコーンといったフレンチオーク由来の温かみのある香ばしさ。
さらに、蜂蜜やバナナ、塩味を思わせるミネラルのニュアンスも重なり、まるで焼き菓子と完熟フルーツのアロマが一体となったような芳醇な香りが楽しめます。
グリーンアップルのフレッシュなトーンも加わることで、香り全体が甘美でありながらも爽やかなバランスを保っています。
味わいは、口に含んだ瞬間にその魅力が溢れ出します。
豊潤で滑らかな果実味が広がり、まったりとした熟成ピーチの風味がエレガントに感じられます。
シトラスや青リンゴの軽やかな酸味が全体の骨格をしっかりと支え、バランスの取れた構成を実現しています。
クリアな酸がグラマーなボディを引き締め、余韻にはバターのような滑らかさと熟したフルーツの深みが心地よく残ります。
わずかに感じるアーシーな印象はミネラル感と調和し、味わいに立体感と洗練をもたらします。

飲んだ日:2025-03-25
飲んだ場所:ヴィンテージイン
価格:11,000円
インポーター:布袋ワインズ

wineninja

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