飲んだワイン スコラ・サルメンティ/フィアーノ2022 7点

久しぶりに飲んだ作り手。
フローラルなわかりやすいイタリアワイン。
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ワインデータ
ワイン名:Fiano
生産地:Italy > Puglia
生産者:Schola Sarmenti (スコラ・サルメンティ)
品種:Fiano (フィアーノ)
スタイル:White Wine
ワイナリー
土地とその最も確かな香りに結びついたこの芸術の形に限りない信頼を寄せるのは、栽培技術にある。
それぞれのブドウの木が物語を語り、その旅は、細心の注意と貴重な儀式による手作業での果実の収穫から始まる。
伝統は、穏やかな太陽の下、毎日ゆっくりと成長するブドウの実を手摘みで収穫する人々の触覚と手仕事の技を今でも大切にしている。
しかし、革新的な技術の助けは、魂を探求し、心を明るくする準備ができたワインで終わる繊細な仕事を完成させるだろう。
私たちのワインの歴史は、撫でるようにブドウ畑を通り抜ける風の息吹の中に記されており、20年以上にわたって私たちの食卓に届くまで一房一房に添えられてきた、熟練した手と注意深い視線、貴重な儀式を物語っている。
私たちのブドウの原産地はその土地だ:フィアーノ、ネグロアマーロ、プリミティーヴォ、ススマニエッロ。
こうして私たちの夢は形となり、同じブドウの木に吊るされ、木陰で成長し、世界に魅惑と魔法の瞬間を与えるのです。
セラーは奇跡が起こる場所である。19世紀半ばに遡り、レッチェの石造りの古壁に支えられた格調高い星の丸天井は、瓶詰め前の最後の儀式である熟成が行われる最も神聖な場所を大切に守っている。
鋼鉄製の樽とサイロの中で、ワインはゆっくりと最高の形を整え、風味と個性を発揮する。
下の階へと続く階段の途中には、すでに熟したブドウの強烈な香りが漂っており、ブドウを理想的な温度で休ませるための完璧な場所が広がっている。
赤紫色の壁で覆われた地下の世界は、このワイナリーと、深さ5mで一年中一定の湿度を保ち、理想的な環境を再現してワインを休ませ、時間をかけて洗練させるタンクの物語を語らないところはない。
さあ、ショーの準備は整った。味覚と芸術のユニークなハーモニーに酔いしれよう。
ワインが横たわり、フィナーレの準備をするところでは、珍しい典礼が次々と行われる。
このワインは
高貴な味わいのブドウから造られるワイン。
香り高くフレッシュ。
そのアロマは紛れもなく、アカシアの花のフレッシュな香りから、トーストしたヘーゼルナッツの香ばしさまで、香ばしいダンスのように互いを追いかける。
口に含むと、フレッシュな口当たりとほのかなミネラルの香りが広がり、香ばしい余韻が長く続き、高貴で調和のとれたバランスの取れた味わいとなる。
品種:フィアーノ 100%
平均樹齢:約10〜15年
栽培方式:グイヨ仕立ての垣根栽培(スパリエラ)、4,200本/ha
収量:1株あたり1,750g
収穫:手摘みにて収穫され、実の完全性を保つために通気性のある小さなケースに丁寧に収められる。
熟成:温度管理されたステンレスタンクで熟成。
アルコール度数:13%
香り:気品ある味わいのブドウから、アカシアの花のようなフレッシュな香りから始まり、香ばしいヘーゼルナッツのアロマへと移り変わる、印象的で繊細な芳香が広がる。
味わい:一口目から感じられるフレッシュさとミネラル感が調和し、塩味のある余韻へと続く。気品と調和、そして繊細さを備えた味わいで、良好な持続性を持つ。
適温:12-14度
テイスティング
淡く澄んだレモンイエローの色合いが目を引きます。
鼻を近づけると、まず白い花々やアカシアのような繊細なフローラルアロマが立ち上ります。
そこに洋梨や白桃、ライチのような果実の甘やかなニュアンスが折り重なり、非常に魅惑的です。
時間が経つにつれ、香ばしいアロマも広がり、干し草や焼きたてのバゲット、ローストナッツといった香りが複雑さを加えます。
口に含むと、非常に爽やかな印象が広がります。
引き締まった酸が、瑞々しい果実味をしっかりと支え、フローラルな香味がそのまま舌の上にも表れます。
シトラス系のニュアンスも現れ、レモンやグレープフルーツの皮を思わせるほのかな苦味が後味に心地よいアクセントを与えます。
その苦味は絶妙なバランスで果実の甘みと調和しており、ワイン全体の味わいに奥行きと余韻をもたらします。
酸味は柔らかく溶け込みつつも、ワインに活力を与えており、全体としてとてもバランスの良い仕上がりです。
余韻にはミネラル感がしっかりと残り、清々しく、長く続くフィニッシュを演出しています。