飲んだワイン ヴェレノージ/クエルチャンティカ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ2022 7点

大昔に飲んだ時にはラクリマはもっとバラ感凄い香りだったと思うのですが、このワインはそんな事もなく結構濃厚。
ソムリエさんに聞いたところ、ヴィンテージが変わって濃厚になったとか。
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ワインデータ
ワイン名:Querci’Antica Lacrima di Morro d’Alba
生産地:Italy > Marche
生産者:Velenosi (ヴェレノージ)
品種:Lacrima di Morro d’Alba (ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
願望から味と色の調和までを担い、1984年にヴェレノージ・セラーが誕生しました。
2005年からパオロ・ガルビーニと共にエルコレとアンジェラ・ヴェレノージは、伝統的な職人の技と現代の技術を組み合わせて、ワイン造りのプロセスを創造的に再解釈し、今日、ワインを通してユニークなキャラクターであるピチェノの香りとニュアンスを世界中にもたらす会社を作りました。
このワインは
マルケ州産のバランスの取れたクエルチ・アンティカ・ラクリマ・ディ・モッロの基盤となるのは、ラクリマ種のブドウです。
このブドウはマルケ地方の最適な条件のもとで育てられており、ブドウの木は粘土質の土壌に深く根を張っています。
収穫は手摘みで行われ、ブドウはできるだけ早く圧搾所へ運ばれます。
そこでは選果のうえ丁寧に破砕され、その後、温度管理されたステンレスタンクで発酵されます。
発酵が終了すると、ワインは数か月間、澱(おり)の上で熟成されながら、より一層の調和を図ります。
テイスティング
深い黒みを帯びた紫が印象的な、濃厚で重厚感のある色調です。
光を通すとルビーの輝きが見え隠れし、成熟度の高さを物語っています。
グラスを傾けるとゆっくりと脚を描きながら流れる粘性もあり、しっかりとしたボディを予感させます。
香りは非常に魅力的で複雑。
ブラックチェリーやカシス、完熟したブラックベリーなどの黒系果実の香りが力強く立ち上がり、それに続いてスミレといったフローラルなニュアンスが重なり、華やかさを添えます。
さらに、石が太陽に温められたようなミネラル感や、シナモン、バニラといったスパイスの香りが加わり、奥行きのある芳香が広がります。
わずかに感じるインクやヨーグルトのニュアンスも、野趣を感じさせるアクセントとして個性を際立たせています。
味わいはエレガントでドライ、ほとんど残糖を感じさせない仕上がりながら、果実の旨味がしっかりと口中に広がります。
口当たりはしなやかで、ベルベットのように滑らか。
一方で、やや力強い酸味とタンニンが存在感を持ち、しっかりとした骨格を形成しています。
ベリー系の果実味とフローラルな印象が口いっぱいに広がり、余韻にはハーブや土、わずかに木質的なビターなニュアンスが加わることで、全体のバランスを整えています。