飲んだワイン メルシャン×ファミリーマート/ペンヴィーノ メルローN.V. 6点

コンビニのファミリーマートとキリン傘下のワイナリーであるメルシャンがコラボしたコンビニワイン。
果実味や酸などのバランスは…あまり良くない…
お値段相応か。
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ワインデータ
ワイン名:ファミマル Penvino Merlot
生産地:Chile
生産者:FamilyMart × メルシャン
品種:Merlot (メルロ)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
味の素の創業者として知られる鈴木三郎助の次男・鈴木忠治が、化学調味料製造の際に発生する大豆粕を原料にアルコール・合成清酒製造を目的として1934年に「昭和酒造株式会社」として設立。
川崎に工場を竣工し、合成清酒「三楽」の製造を開始。
その後は合成清酒や焼酎を製造する傍ら、飼料や抗生物質なども生産。
有するブランド「三楽」を冠し、1949年に「三楽酒造株式会社」と社名変更。
1961年には山梨県甲州市勝沼町でワイナリーを経営していた日清醸造を買収し、同社が有していたブランド「メルシヤン」を傘下におくと、これを契機にワイン事業に参入。
翌年には長野県軽井沢地域でウイスキーの製造を行っていたオーシャン(大黒葡萄酒)を買収し、事業を拡大。
同社のブランド「オーシャン」も傘下に置くと、サントリーを追随する形で総合洋酒メーカーに転身。
1970年にはワイン「シャトー・メルシヤン」を発売し、ワインを専門分野とする一方、1980年代は酎ハイブームの到来と共に、サワー系飲料、また「ピーチツリーフィズ」などのカクテル製品を今日まで生産を続けており、この分野での知名度も高い。
味の素傘下時代には、「メルシヤン」と「ヤ」も大きく表記していた。
1990年には社名を現在の「メルシャン株式会社」に変更。
2006年11月、麒麟麦酒(現・キリンホールディングス)との資本・業務提携を発表。
同年11月17日から31日間実施されたキリンビールによる友好的TOB(取締役会賛同の株式公開買付け)により、キリンビールの連結子会社となった。
翌2007年7月1日、旧・キリンビールが持株会社に移行し、メルシャンはキリングループのワイン事業の中核となった。
なおTOBには主要株主として、同根企業の味の素も参加している。
かつては酒類、加工用酒類に加え、医薬・化学品、飼料も扱っていたが、現在は撤退して酒類カンパニーに特化している。
2013年1月1日のグループ再編に伴い、キリンホールディングス傘下として設立された綜合飲料会社(中間持株会社)であるキリン株式会社の傘下に移行し、ワイン・焼酎・梅酒事業を担う事業会社となっている。
2019年7月1日にキリンホールディングスがキリンを吸収合併したため、キリンホールディングスの直接子会社となる。
このワインは
メルローを使用した、ファミリーマート限定のチリ産ワインです。
ブラックチェリーのような香りとコクのある味わいが特徴です。
テイスティング
視線を惹きつけるのは深みのある黒系果実を思わせる濃いルビー色。
ブラックチェリーやブラックベリーの果実を彷彿とさせる、奥行きのある色合いで、わずかに紫がかったニュアンスも感じられます。
香りは一言で表すと複雑かつ魅力的。
まずは黒胡椒やクローブを思わせるスパイスの刺激的なアクセントが立ち上がり、それに続くようにブラックチェリーやカシスなどの熟した黒系果実の芳香が広がります。
そこに、樽熟成由来のやわらかなバニラや杉のような落ち着いた木の香りが重なり、深い印象を与えます。
さらに、フレッシュなハーブや、熟したトマトや赤唐辛子のような爽やかでほんのりスモーキーなニュアンスも感じられ、南米らしい自然の力強さを感じさせてくれる香りに仕上がっています。
味わいは豊かな果実味がしっかりと表現されていながらも、全体は非常に調和がとれています。
アタックにはブラックベリーやダークチェリーのようなジューシーで濃厚な果実感が広がり、同時に黒胡椒のようなスパイシーなニュアンスがアクセントを添えます。
タンニンは穏やかでシルキー、口当たりは滑らかで心地よく、重すぎることなく、程よい飲みごたえを演出します。
酸味はほどよく、ワイン全体のバランスを引き締め、味わいに立体感をもたらします。
後味には熟した果実とスパイスの余韻が中程度に続き、落ち着きと余裕のあるフィニッシュへとつながります。
飲んだ日:2025-04-03
飲んだ場所:忍者屋敷
買った日:2025-04-03
買った場所:ファミリーマート
価格:698円