飲んだワイン　ルミエール/スパークリング ロゼ2019　7点

はずれの少ないルミエール。

公式HPの製品紹介から消えているので、最近は醸造していないかもしれません。

ワインデータ

ワイン名：Sparkling Rosé
生産地：Japan > Yamanashi
生産者：Lumière (ルミエール)
品種：Merlot (メルロ), Cabernet Franc (カベルネ・フラン), Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
スタイル：Sparkling Wine(Rose)

ワイナリー

創立者　降矢徳義：降矢家は仁明天皇の皇子守國親王以来、約900年続いた家柄。
明治維新前、降矢徳義は若くして孝明天皇より従五位下朝臣丹波守を賜り、京都守護職松平容保会津藩主とともに禁裏を守護。
「蛤御門の変」において長州軍を撃破。
武名を天下に轟かす。
このため維新後、長州勢の新政府により迫害を受ける。
明治10年の西南の役後、名誉を回復し、明治18年甲州園（現ルミエール）の前身である降矢醸造場を創立する。

1885年降矢徳義、降矢醸造場を創設。
1895年降矢徳義の次男、降矢虎馬之甫（ふるやこまのすけ）、社名を信玄印甲州園とする。
1901年花崗岩を使用した地下醗酵槽（現在の登録有形文化財「石蔵醗酵槽」）、および地下貯蔵庫完成。
1909年南極探検隊白瀬中尉隊に資金援助ならびに甲州園葡萄酒を寄付。航海中、二度にわたる赤道通過にもかかわらず製品の品質は劣化せず、品質証明書と感謝状を贈られる。
1910年大日本帝国、陸軍御用を承る。
1916年大日本帝国、海軍御用を承る。
1918年皇室御用達を賜る。
1927年昭和天皇御即位に際し、御大典祝賀用に御買い上げを賜る。
1943年株式会社甲州園に改組。
1967年第2回モンドセレクション国際ワインコンクールに赤・白各一点。ともに金賞受賞（本邦初）。
1976年塚本俊彦、代表取締役社長　就任。
1985年日中友誼葡萄酒有限公司（合弁事業）設立契約書調印。
1992年株式会社ルミエール　社名改名。
日中友誼葡萄酒有限公司（合弁事業）契約解消、合弁企業解散。
（中華人民共和国の外資合弁企業に対する政策変更と国内治安の悪化による）
2005年塚本俊彦　取締役会長　就任。
【創業120周年】 木田茂樹　代表取締役社長　就任。
2006年新醸造棟完成。
2006年ワイナリーキッチン　ラ・カシータ　営業開始。
2010年新社屋完成
ワイナリーレストラン「ゼルコバ」オープン。

このワインは

欧州系黒ブドウ品種を贅沢に使って仕上げた、辛口のロゼワインです。
瓶内二次発酵によるきめ細かな泡に、まろやかな果実味、優しい酸が調和したふっくらと柔らかな味わいです。

品種
メルロ
カベルネ・フラン
カベルネ・ソーヴィニヨン
タナ
テンプラニーリョ

テイスティング

美しいピンクの色調が広がります。
淡く可憐なロゼカラーから、鮮やかでしっかりとしたピンクまで、その輝きはまるで春の花びらのようです。
細やかで繊細な泡がグラスの中でゆっくりと立ち上り、見た目にも華やかで心躍る印象を与えます。
香りはフレッシュでフルーティ。
イチゴやラズベリー、赤スグリなどの甘酸っぱい赤系果実のアロマが広がり、そこにピーチの柔らかな香りが優しく寄り添います。
さらに、ピンクの花々を思わせるフローラルなニュアンスが繊細に漂い、可憐な印象を強調します。
ほんのりとクリーミーな香りも感じられ、泡のきめ細やかさを予感させます。
また、かすかに大地を思わせるニュアンスもあり、ワインの持つ奥深さとエレガントな個性を引き出しています。
口に含むと、シルクのように滑らかで繊細な泡が広がり、心地よい飲み口を演出します。
赤い果実のジューシーな風味が口いっぱいに広がり、ピンクフローラルのニュアンスとともに、上品でバランスの取れた味わいを楽しませてくれます。
酸味はしっかりと感じられますが、決して尖ることなく、洗練された輪郭を形作っています。
甘さは控えめでドライな仕上がりながらも、果実の旨みがじんわりと広がり、心地よい余韻へとつながります。
飲み終えた後は、爽やかな果実の印象がすっと消え、次のひと口を誘うような軽やかさを残します。

飲んだ日：2024-12-01
飲んだ場所：オアシス
価格：3,080円