飲んだワイン 余市ワイナリー/余市 ピノノワール2019 7点

初めて飲んだと思われるワイナリー。
余市は10Rのおかげで自然派なイメージがありましたがこのワイナリーは自然派ではないので飲みやすい。
|
ワインデータ
ワイン名:余市 Pinot Noir
生産地:Japan > Hokkaido
生産者:余市ワイン (日本清酒株式会社)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
余市のぶどうを使ったワインは数あれど、「余市ワイン」はただひとつ。
余市のぶどうを余市で仕込み、余市に根づいたワインづくりを心がけているからこそ呼べる名です。
1974年から皆さまに愛飲されてきた「余市ワイン」は、時代を先がけ、“嘘偽りのない正直なワインをつくること”や“顔の見える信頼関係の中でぶどうを育てること”がスタンダード。
今では余市の契約農家を大切なパートナーに、真面目ひとすじの“地ワイン”をつくっています。
これからも「余市ワイン」は、良質なぶどうを育てることから製法まで磨きをかけ続けます。
恵まれた環境や過去のプロセスに甘えることなく、オンリーワンの“地ワイン”としてのおいしさをさらに追い求め、皆さまにお届けするために。
北海道南西部、積丹半島のつけ根に位置する余市町。
北は日本海に面し、三方を緑豊かな丘陵地に囲まれた、漁業と農業の町です。
余市町は、対馬海流の影響により、北海道の中では比較的温暖な気候に恵まれています。
夏の平均気温は20℃前後、冬はマイナス2℃前後で、積雪こそ多いものの最低気温がマイナス10℃を超えることはほとんどありません。
夏から初秋にかけては爽やかな天気が続き、雨も少ないのが特徴です。
余市町の農業は果樹が盛んで、農業人口の約5割がぶどうやリンゴなどの栽培を営んでいます。
果樹栽培は、明治8年に初めてリンゴの苗木が植栽されてから増え続け、昭和46年には栽培面積が1,700haに達するなど、リンゴ栽培がピーク期を迎えました。
その後、消費者ニーズの変化などを背景にリンゴの栽培面積の減少が続き、代わってぶどうや梨などが台頭しました。
現在では、ぶどう、リンゴ、梨ともに全道有数の生産量を誇る果物の町として知られています。
余市町で栽培されているワインぶどう(醸造用ぶどう)の代表品種は、栽培面積上位順にケルナ-、ツヴァイゲルトレーベ、ミュラートゥルガウ。
いずれも耐寒性のあるドイツ系品種です。『余市ワイン』では、この3品種を契約農家の皆様に委託して栽培。昼夜の寒暖差が大きい余市は、色素と糖度に優れたぶどうの果実を育てられるため、ワインぶどう栽培の好適地と言えます。
また、余市町の気候は、平均気温や日照時間が本場ドイツやフランスと似ているとも言われています。
「余市ワイン」は、爽やかな余市の気候の中でしっかり生育させたぶどうを使っています。余市の自然が育んだぶどうを、余市の気候風土の中で仕込んでいるから美味しいのです。
このワインは
スミレの花やフランボワーズを思わせる上品な香りと繊細な酸味が特徴。
ラタトゥイユ (野菜のトマト煮込み)や鶏肉のパテなど前菜との相性はもちろん、牛肉のタタキやしゃぶしゃぶなど軽めの肉料理とも相性抜群です。
テイスティング
色調は美しく澄んだクリアなレッド。
少し濃いめのルビー色が印象的で、粘性は中程度。
グラスの縁にはほのかに紫がかったニュアンスも感じられ、ワインの若々しさと奥行きを予感させる。
透明感がありながらも深みのある色合いが、エレガントな佇まいを演出している。
香り立ちは穏やかでありながらも、空気に触れることで次第に広がりを見せる。
フレッシュな野イチゴやドライフルーツの甘やかな香りが主体となり、そこに樽由来の優雅なオークのニュアンスが寄り添う。
ローズの華やかさや、日本の温州ミカンを思わせる柑橘の爽やかさも感じられ、複雑ながらも親しみやすいアロマが特徴的。
さらに、大地を思わせる滋味深い香りが加わり、奥行きのある香りの変化を楽しむことができる。
時間の経過とともに、皮革やほのかなスパイスのニュアンスが顔を出し、グラスの中で表情豊かに変化していく。
口に含むと、繊細な酸と優雅なタンニンがバランスよく調和し、心地よい余韻へと導く。
野イチゴやタンジェリンのようなフレッシュな果実味がまず広がり、次第に樽のニュアンスが穏やかに溶け込んでいく。
酸は程よく生き生きとしており、ワインに爽やかな印象を与える。
タンニンは穏やかで、口当たりは非常に滑らか。
後口に複雑な余韻が長く続く。
飲んだ日:2024-12-14
飲んだ場所:オアシス
価格:3,993円