飲んだワイン 中央葡萄酒株式会社/グレイス キュヴェ三澤 白2020 9点

友人忍者から美味しいと聞いて思わず購入したワイン。
ブラインドで飲んだら日本と当てられるか心配な位ブルゴーニュ寄りの美味しいシャルドネ。
赤も飲んでみたくなりました。
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ワインデータ
ワイン名:Grace Cuvee Misawa Blanc
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:中央葡萄酒株式会社 (GRACE WINE) (グレイスワイン)
品種: Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine
ワイナリー
日本には折り目正しく鮮やかに切り替わる四季があります。
日本の風土で培われてきた繊細な味わいの感性と丁寧で堅牢な技は、日本文化の個性のひとつになっています。
グレイスワインは、日本の良さを選び抜いてワインに包み込みたいと願っています。
陽射しや昼夜の寒暖差、排水性、風の流れなどを見定めて畑を選び、自然条件と対話して工夫を重ねてきている栽培。
丁寧な手作業で選果を徹底して行なう収穫。
さらに畑で育まれたブドウの力を、損なわずに引出すことに努める醸造場での仕事。
長い日時の努力を紡いで約一世紀に亘って家業が継がれてきています。
日本のワイン造りは、地域の農業に直結し、日本の手仕事は正直、丁寧、堅実です。
2014年、グレイスの白ワイン甲州は世界への扉を開きました。
グレイスは、日本の良さを表現するワイン造りをさらに進め、人々に悦びと癒しを運び続けていきたいと思います。
1923年 初代 三澤長太郎が勝沼町で創業
「長太郎印葡萄酒」発売
1953年 三代目 三澤一雄が中央葡萄酒株式会社を設立。
在の土台を築くワインブランド「GRACE」が誕生
1961年 作家・山本周五郎氏の随筆集『暗がりの弁当』で当社製品の一つを国内で見出した逸品と紹介
(現在のフォーティファイドワイン「周五郎のヴァン」)
1962年 フランス海軍への納入開始
1980年 本格的エージングセラー(200坪)の完成
1983年 国内初の原産地認証ワイン(勝沼町原産地認証ワイン) 第1号ワインを醸造
1987年 勝沼町内の若手醸造家12社からなる勝沼ワイナリーズクラブを結成
1989年 四代目 三澤茂計が社長に就任
良い食品づくりの会入会
1992年 甲州種 垣根栽培の試験を開始
1996年 勝沼町鳥居平地区に自社管理農園の開園
1998年 国内初のワインコンペティション「ジャパン インターナショナル ワインチャレンジ」が開催
「甲州・樽貯蔵 1997」が最優秀国産白ワイントロフィーを受賞
2000年 英国「フィナンシャル・タイムズ」紙に、日本のオリジナリティを持つワインとして「グレイス甲州」が紹介される
ワインのバイブルと言われる「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」(第5版)に「グレイス甲州」が日本を代表するワインとして紹介される
2002年 山梨県 明野に自社管理の三澤農場(旧:グレイス明野農場)を開園(8.6ヘクタール)
2004年 ロバート・パーカーJr.氏が来訪 甲州種ワインをテイスティング
ボルドー大学 デュボルデュー教授の指導による甲州を醸造
2005年 明野・三澤農場にて甲州種の垣根式栽培に再び挑戦
2007年 「ニューズウィーク」誌の特集「世界が注目する日本の中小企業100社」に取り上げられる。
2008年 漫画『神の雫(講談社)』にて「グレイス シャルドネ 2007」、「グレイス シャルドネ 2008」が紹介される
2009年 甲州の垣根式栽培を本格開始
2010年 甲州EU輸出プロジェクト「Koshu Of Japan(KOJ)」 ロンドンで第1回ワインテイスティングを開始
甲州種が O.I.V.(国際ブドウ・ワイン機構) に品種登録
英国への輸出を開始
豪州・グルメトラベラー(Gourmet Traveller)誌で「グレイス シャルドネ 2008」が「ベストバイワイン(Best Buy Wines)」に選ばれ掲載される
2012年 『三澤農場』開園10周年
2013年 Decanter Asia Wine Awardsにて、「グレイス グリド甲州2012」がアジア初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞
2014年 世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsにて、「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞
2015年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第6回ワインテイスティングを開催
ティボー・ディスパーニュ氏とのコラボレーションワイン「ラ・ランコントル 2012」誕生
三澤農場に、樽95樽、ワインボトル6万本を熟成できるワインカーブを落成
2016年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第7回ワインテイスティングを開催
世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsで、「グレイスエクストラブリュット」がスパークリングワインとしてアジア初のプラチナ賞・ベストアジア賞を受賞
2017年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第8回ワインテイスティングを開催
「Grace Koshu Private Reserve 2016」がイギリスのワイン雑誌『デキャンタ』の表紙に掲載される
2018年 『日本のワインで奇跡を起こす 山梨のブドウ「甲州」が世界の頂点をつかむまで』を上梓
日本デザインギャラリーにて、「甲州 三澤農場のワイン」展を開催
2019年 Decanter World Wine Awardsを6年連続で受賞
Bloomberg 上に Top 10 wines of 2019 が掲載、その 10 本の一つに『Grace Blanc de Blancs 2014』が挙げられる。
2021年『キュヴェ三澤 明野甲州』改め、『三澤甲州 2020』を発売
このワインは
標高700mという冷涼な気候で育つシャルドネを、黄金色になるまで熟期を待ち収穫します。
三澤農場には3つのシャルドネ区画が存在しますが、その中で、最も風通しの良い区画のシャルドネをさらに厳しく選別し、『キュヴェ三澤Blanc』として仕込みます。
全房圧搾した後、フレンチオークの旧樽を主体に醗酵、貯蔵しています。
産地:山梨県 明野町 三澤農場
ブドウ品種:シャルドネ
標高:700m
土壌:粘土火山灰
醸造法:フレンチオーク樽醗酵 樽貯蔵11ヶ月
2020年は、暖かな冬から春へと季節が移ろい、ブドウの芽吹きは良好でした。
その後、開花・結実期までは適雨、多照でプドウは順調に成長しました。
一転、梅雨のシーズンになると記録的な長雨、日照不足により、ブドウの生育は停滞しましたが、適切な防除と笠かけを施したところではわずかな被害で済みました。
梅雨が明け、本格的な夏のシーズンに入るとそれまでの日照不足を補うかのような好天が続き、遅延していたブドウの成熟も徐々に回復、甲州の収穫開始は例年並みとなりました。
9月の秋雨や10月の台風14号の影響など、収穫後半まで気の抜けないシーズンとなりましたが、病果を摘粒しながら適切な熟期までブドウを管理し、一房一房丁寧に収穫したおかげで、収穫量は減ったものの、健全なブドウで仕込むことができました。
テイスティング
プラチナゴールドの濃厚な色合いが特徴です。
その輝きはクリスタルのような透明感を持ちつつも、視覚的な重厚感と高い粘性が感じられます。
グラスを回すたびにその美しい光沢が視線を引きつけ、期待感を高めます。
香りは複雑で豊か。
熟した黄桃や洋梨、林檎蜜、パイナップル、そしてアプリコットといった熟したフルーツが前面に現れます。
その中にシトラス系の爽やかなニュアンスがレモンやグレープフルーツ、ライムの形で溶け込み、バランスを引き締めています。
さらに、白い花の香りやヴァニラ、ナッツ、そしてかすかに火打ち石やスモーキーな香りが奥行きを加えています。
微かにイーストやフレッシュなナッツの香りも漂い、熟成感とみずみずしさが見事に調和しています。
アタックはスムースで控えめながら、すぐに洋梨や蜜りんご、黄桃のリキュールが広がり、濃密でふくよかな果実味が口いっぱいに広がります。
ナッツやバターパウンドケーキのようなリッチなコクが、柔らかな酸とともに見事に引き立ち、味わいに深みと立体感を与えています。
ミネラル感が後味を引き締め、余韻は長く、滑らかで伸びやか。
酸味とアルコール度数のバランスが絶妙で、心地よいフィニッシュが続きます。
正直日本のシャルドネとは思えないくらい美味しい。
飲んだ日:2024-08-04
飲んだ場所:オアシス
買った日:2024-10-09
買った場所:オークション
価格:13,000円