飲んだワイン キザン ワイナリー/キザンセレクション シャルドネ2022 8点

物凄く久しぶりに飲んだキザンのワイン。
いかにも日本のシャルドネと言う感じではありますが、上手に醸造されているなあと思います。
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ワインデータ
ワイン名:Kizan Selection Chardonnay
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:機山洋酒工業 (Kizan Winery)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine
ワイナリー
周囲に山々が折り重なる甲府盆地。
色々な果物が豊かに実るこの盆地の北東に位置する甲州市塩山に機山ワインはあります。
ワインは大地に育まれるもの。
機山ワインは自家ぶどう園のぶどうを主体に東山梨地区で栽培されたぶどうのみを使ったまさに山梨のワインです。
家族だけで造る小さなワイナリーですが地域に根ざしたワインを造りたいと考えています。
約1haの自家農園では甲州種やブラッククイーンをはじめ、シャルドネ、メルロー、カベルネソービニオンなどの欧州系品種を栽培しています。
豊かな果実味あふれる機山ワインのスタイルは、笛吹川がもたらした水はけの良い砂質土壌から生み出されます。
丁寧に育てられた良質のぶどう。
その性質をワインとして最大限に表現するのが、ワイナリーでの仕事です。
調和のとれた高品質のワインを造り上げるため、全ての工程にわたって細やかな注意が払われます。
海外の技術的な情報も取り入れながら、常に向上心をもってワイン醸造に取り組んでいます。
山梨の風土で育まれた甲州種。
この日本独自の品種は、バランスの良い白ワインを生み出すだけではありません。
シャンパン製法(瓶内二次発酵)を用いたスパークリングワインや、シャラント型蒸留器によって蒸留された長期熟成ブランデーなど、正統的な手法を用いることで様々な可能性が引き出されます。
自然がもたらす恵みと人間の営みが調和したとき、人々の生活を豊かに彩るワインが生み出されるのです。
このワインは
世界各国で栽培され、また日本各地でも取り組まれているシャルドネ。
笛吹川左岸の砂壌土の自家農園で栽培されるシャルドネは9月上旬に完熟し当園で最も早く収穫される品種です。
柑橘類などの果実のフレーバーがオーク樽に由来する香りによってより引き立てられ、味わいの輪郭をなす酸も、川面からぶどう畑に吹き込む爽やかな風を想起させます。
熟成によって味わいの厚みを増し、シャルドネらしい風格が感じられるワインです。
栽培困難といわれながらも山梨の大地に根づいている欧州系ぶどう品種。
その特性が生かされた「キザンセレクション」はワインの楽しみを広げてくれることでしょう。
テイスティング
淡いレモンイエローに、ほのかに緑がかったニュアンスが見られる上品な色合いです。
透明感がありながらも奥行きが感じられる輝きがあり、グラスを傾けると美しい光沢が映えます。
香りはまずレモンのゼストやハーブが軽やかに広がり、心地よい柑橘系の爽やかさが前面に現れます。
続いて、青リンゴやメロン、ライムといった青い果実のフレッシュな香りが繊細に感じられます。
温度が上がるにつれて、果実味のある甘やかで丸みのあるニュアンスが現れ、熟した果実や花梨のようなリッチな層が香りを一層深めます。
さらに、ミネラルのきらめきが全体を引き締め、ほのかなハチミツの甘さがエレガントさを加えます。
味わいはドライながら、柔らかな酸味とふくよかな果実味が調和しています。
ピンと張り詰めたようなフレッシュな酸がレモン果汁やグレープフルーツを思わせる活力をもたらし、瑞々しい甘みが口いっぱいに広がります。
柑橘の果皮のような軽い苦味がアクセントとなり、複雑で奥行きのある味わいに寄与しています。
余韻にはハチミツや蜜の凝縮感が優しく残り、ミネラル感が最後まで洗練された印象を与えます。
飲んだ日:2024-11-01
飲んだ場所:オアシス
価格:1,960円