意外に全然行けていなかった「つじ田」で、色々な場所に支店があるのに優先度が低かったお店です。
結論としてここは三河屋製麺を食べに来るところだと理解しました。
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八重洲地下街にあると思い込み、散策していましたがしっかりと地図を見るとヤマダ電機の裏。
先日訪問した「天金狗」とそう変わらない場所でした。
有名店であり、支店がたくさんあるくらいなので期待に胸膨らませ来店。
11時開店の5分前に既に4人待機しており、オフィス街なのに土曜の八重洲に人がいることにこれまた驚き。
メニュー
券売機を前にして初めて味噌ラーメン屋じゃないことに気づき、リサーチミスに反省。
味噌ラーメンの味噌の陣は東京駅近くの別の場所でした。
ここはなんとなく味噌の口になってたことと、つけ麺で有名という事もあり、迷わずつけ麺を選択する。
しかし、場所代込みだからか値段設定が少し高く、ノーマルつけ麺でも900円。
人気店の割に店員は2人と少数精鋭の様子ですが、平日は大混雑なので5人位いるのでしょう。
濃厚味玉つけ麺1,000円
着丼は10分程度。
開店1回転目の客に出すにしては少し乱雑さを感じる盛り付けで、有名店にしては麺が乱れて鎮座。
最近はビシッとポマードで固めた七三の様なつけ麵屋が多いですが、ネットでつじ田のつけ麺画像を見るとどこも割と適当な盛り付けでした。
メンマは既製品だろう。
味玉は完熟少し手前。
チャーシューはブロックバラ肉。
ジューシーだが、スープのとろみを助長するような印象があり、高粘稠度魚介豚骨スープに合うチャーシューとは何ぞや?と考えさせられた。
まずは麺のみを実食。
三河屋製麺製の全粒粉入りストレート太麺。
値段が高い理由の一つははここでしょう。
まだ麺の角が残ってることからも想像できるように比較的固めですが、もちもちで日本人好み。
小麦の爽やかな風味が鼻を通り抜ける。
ぐぬぬ…さすがは三河屋製麺。
店としては段階を踏んで、麺にすだちを絞り、黒七味を入れたりして味変をお勧めしています。
スープは高粘稠度ですが、ドロリッチほどではない。
カツオ節と煮干しだろうか、節がトップに抜けて、ミドル以降は豚骨のクリーミーさが甘味を出してくる。
いわゆる一時期一世を風靡した魚介豚骨。
塩気は抑え目で味付けの品の良さは感じるが既知の味わい。
麺が進むと冒頭に紹介したとおり、すだちを混ぜる。
品が良いスープがすだちを混ぜることにより、これまた品良く柑橘系の香りが鼻に抜け、上手にまとまってる感あり。
残り3分の1は黒七味。
しかしボケ老人の私は間違えて黒胡椒を入れる大失態を犯し、慌てて後から黒七味を入れて混ぜましたが、そこまで影響はなかったようです。
黒七味にも胡椒が入っていたのかもしれません。
黒七味も品の良いスープに少し荒波を立てるようなアプローチの一つでしょう。
全体的にストーリーを感じる構成とも言えますが、最後の最後、麺のカスみたいな短い麺が多数残ってしまい、すだちの種と麺を取り分けるのに一苦労。