全部ではないけど殆ど国内産(ドメスティック)なスペルト小麦を使用しているそうです。

スタウトですが、結構すっきりとした味わい。

 

ビアデータ

ビール名:DOMESTIC DRY STOUT
生産地:日本 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
生産者:TAMAMURA HONTEN Co.
アルコール:4.5%
IBU(苦さ 平均15~20):43
モルト:スペルト小麦
ホップ:イースト・ケント・ゴールディング
タイプ:ドライスタウト
価格:389円
インポーター:

ブリュワリー

清酒『縁喜』の酒蔵は、北信州は志賀高原の麓にございます。
初代喜惣治が、この地に創業したのが文化ニ年(1805年)、屋号の玉村は、初代が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんだものです。
山紫水明なこの地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸し出された酒は、約210年余の長きに亘り、多くの方々に愛され、育てていただいてまいりました。

今でこそ、スキーヤーのメッカとして全国に有名な志賀高原も、その昔は松代藩に属した未開の地であり、御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が、「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った程でした。
その後、旧草津街道として旅人の往来も増え湯治場(湯田中・渋温泉郷)のお酒としても親しまれて参りました。
明治40年には、明治天皇御用品として宮内省お買い上げを賜り、その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から当主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めました。
また、当家では、新嘗祭の献上米を大正14年に御共進した実績があり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使用されています。
これからも、均質化のすすむ地方の、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の、個性ある酒を、丹念に適正規模つくり、目の届く範囲で、責任をもってお届けしたいと思います。
小さくても、味は全国トップの水準を目指し、この酒を飲むためにもここに来たいと思っていただける酒をつくることによって、地域の魅力向上に貢献して参りたいと思います。

このビールは

7年以上ぶりの登場。

例によってちょっと変な名前なのですが、要するに、インペリアルスタウトでもなく、フォーリンエキストラスタウトでもないやつ。
完全無農薬で自家栽培したスペルト小麦をたっぷりつかった、100%国産とまではいかないものの、わりと「ドメスティック」なドライスタウトです。
以前、自家栽培の大麦で5回仕込んでいて、密かに人気だったやつを、スペルトで復刻したというわけです。
4.5%、IBU43。

スタウトらしい黒さに、コーヒーをも思わせるローストの香り。
度数なりに軽くドライなのですが、ほのかな甘みを感じます。
穀物感はほとんど感じませんが、やや粘度を感じるちょっとオイリーな飲み味は、スペルト由来。
フィニッシュに、ちょっとだけスパイシーな印象も。
イギリスの “イースト・ケント・ゴールディング” を主体としたホップの主張は控えめですが、このスタイルとの相性は抜群かなと。
コーヒーのように、食前、食後にビールだけで楽しんでいただくのにもいいと思いますが、食事との相性もいいのでは。
ちょっと酸を感じる硬い雑穀系のパンを添えたベーコンエッグや、サンドウィッチ、タルトなんかと一緒に。
生牡蠣や、魚介の鍋なんかもよさそうです。

大麦をつくるのをやめていたので、しばらくブランクがありましたが、ドライスタウトは、会話しながら、ゆるゆる、だらだらと飲むにも最適な、ぼくの大好きなスタイル。
派手ではありませんが、「たくさん飲みたいビール」に仕上がったのではと思っています。
「農家玉村本店」の新生スタウト。
どうか、お試しを!

テイスティング

非常に濃いブラウン。
コーヒーっぽい焦がした香りはあるものの、かなりすっきりとした香り。
味わいも焦がし感はあるが、夏場に飲むアイスコーヒーの様な味わい。
苦味は程々で酸も少し。
スッキリとした味わいだが、苦味は長く残る。

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