通年で販売していますが、父の日が近くなるとにわかに店頭に並び始めるサンクトガーレン/感謝。
サンクトガーレンというドイツ風の名の作り手ですが、神奈川のブリュワリー
漆黒でコーヒー香があるのにさっぱりしているという矛盾!!
しっこくしっこく!(ダイナマイト四国)
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ビールデータ
ビール名:KANSHA KURO(APPRECIATION BLACK)
生産地:日本 神奈川県相模原市
生産者:SANKT GALLEN BREWERY
アルコール:5.5%
初期比重:1.048
IBU(苦さ 平均15~20):18
モルト:ペールエールモルト、ミュニック、クリスタル20°L、60°L、チョコレートモルト
ホップ:ナゲット、ウィラメット
タイプ:ブラウンポーター
価格:750円
ブリュワリー
岩本社長はサンクトガーレンの設立前、父の経営する飲茶店でビールづくりをしていました。
当時、飲茶店を国内とサンフランシスコで経営しており、向こうで出会ったビールがこの道に入ったきっかけで、日本のビールにはない、華やかな香り、しっかりした味わいに惚れ込んでいったのです。
当時、日本では小規模のビール醸造が認められていなかったので、サンフランシスコでつくり、現地の直営ブルーパブで販売していました。
そして六本木の直営飲茶店にも逆輸入して販売。
それは当時の日本の産業規制の象徴としてTIMEやNEWSWEEKなどのアメリカメディアで取り上げられました。
「岩本のビール造りの夢はかなった。ただしそれは日本ではなく、アメリカで」と皮肉たっぷりに。
それが今度は日本のメディアに飛び火。それをきっかけに1994年、小規模のビール醸造が認められるようになります。
それがいわゆる“地ビール解禁”。
日本の地ビールの歴史の幕開けです。
日本に戻ってきたのは1997年、神奈川県厚木市にビール工場を作り、地ビールブームも追い風となり、最初は順風満帆でした。
しかし、ブームは去り状況は悪くなり国内の飲茶店も行き詰まっている感がありました。
そして2001年、ついにビールづくりができなくなったその年、皮肉にも岩本社長が出品したビール全てが入賞。
悩んだ末2002年に自分の生涯を掛けてビールを造り続けるため、新しい会社『サンクトガーレン』をたった1人で設立。
『サンクトガーレン』として初めてビールをつくれるようになったのが2003年春。
現在は苦いビールが嫌いな人の為にスイーツビールやチョコスタウトなども作り、人気を得ています。
このビールは
焦がし麦芽の芳醇なコクが活きた黒ビール。
真っ黒な見た目とは裏腹に、絹のように滑らかで柔らかい飲み口です。
醤油ベースの煮物、焼き鳥、お蕎麦などの和食にも合います。
テイスティング
漆黒。
ローストされた甘い香り。
コーヒーの香りもある。
色と香りからは考えられないさっぱりとした飲み口。
これはこれで美味しい!