同時期に存在した武田信玄や上杉謙信よりも少しマイナーな北条氏康ですが、戦国時代のチート級武将として知る人ぞ知る人物。
戦国を代表する猛将らしくガツンと来る苦味。
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ビアデータ
ビール名:氏康
生産地:日本 静岡県
生産者:蔵屋鳴沢(反射炉ビヤ)
アルコール:7.5%
IBU(苦さ 平均15~20):90
モルト:
ホップ:
タイプ:インペリアルIPA
価格:730円
ブリュワリー
江戸時代末期、伊豆韮山で代官を務めた江川太郎左衛門英龍が発案した反射炉の建設。
清(現在の中国)沿岸地域で1840年に勃発したアヘン戦争への危機感から、国防のために鉄砲を鋳造する反射炉が必要だと提言したのです。
新しい技術に着眼した太郎左衛門はその先見の明が高く評価され、伊豆韮山の一代官でありながら幕府に入閣するほどの出世を果たしました。
1857年に韮山反射炉が完成し、1864年まで実際に大砲が鋳造されるも、明治維新を経て伊豆韮山反射炉は短い役目を終えます。
やがて幕府直営から江川家の私営となり、明治維新が起こると陸軍省による補修工事を実施。1922(大正11)年に史跡指定され、内務省に移管されました。
その韮山反射炉の目の前で製茶業を運営してきた蔵屋鳴沢は、明治時代、良質な湧き水を利用して日本酒を製造する酒蔵として、そして、韮山反射炉を訪れる観光客をもてなすために茶店も開店しました。
1994年に酒税法が改定されると、小規模業者でもビール市場に参入できるようになりました。
美味しいビールを提供すれば、韮山反射炉を訪れるさらに多くの方々に喜んでいただけるのではないか。
そう考えて創設されたのが、反射炉ビヤです。
未来を見据えて新しいものを取り入れた太郎左衛門の見識への敬意を込め、伝統と革新を両立しながらビールを造り続ける意思を反射炉ビヤの名に表現しました。
このビールは
この秋インペリアルIPA「氏康」が久々に復活!
戦国の猛将「北条氏康」の名を冠した、柑橘の風味あふれるインペリアルIPA。
力強くホップを強調しながらも、高い政治力を持つ文化人としても活躍したように、どこか上品で
きれいな印象も感じさせるバランスを持ったビールを目指し醸造しました。
【造りのこだわり】
ビタリングからアロマまでしっかりとホップを使用して華やかさと力強さを表現しました。
モルトレシピやホッピングの所々に早雲の方式を採用することで、反射炉ビヤらしいアメリカンスタイルを貫いています。
テイスティング
薄薄薄濁りブラウン。
柑橘の香り少しとモルトの香りも。
苦味しっかりでガツンと来る味わい。