飲んだワイン 共栄堂(室伏ワイナリー)/K22AK_CL 2022 6点
山梨に居ても中々出会わないワイナリーの一つで、2021年から自家醸造の「室伏ワイナリー」を名乗っています。
自然派大好きっ子が泣いて喜ぶワイナリーの一つ。
同じヴィンテージを飲んだ1回目ですが、2回目も好きになれなかった。
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ワインデータ
ワイン名:K22AK_CL
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:共栄堂(室伏ワイナリー)
品種:Muscat Bailey A (マスカット・ベーリーA), Kyoho (巨峰)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
共栄堂という名前は、元四恩醸造の醸造責任者、小林剛士の実家が営む「よろず屋」の屋号。
「共に栄える」という文字に込められた理念は、ブドウ栽培・ワイン醸造をすることで、山梨の農業全体の下支えをしたいという小林の思いと通底しています。
共栄堂が企画したワインの商品名は記号や数字の配列で表記されておりますが、これは文字から得られる固定概念を一旦外して、自由にワインを楽しんでほしいという思いが込められています。
山梨市・甲州市の自社畑のほか、山梨にある6軒のブドウ生産者から造られています。
このワインは
干田正浩(建築家)
1983年東京生まれ。2006年より写真家として活動。
アフリカやアジアの集落、都市をリサーチしながら、 20ヶ国以上の都市を撮影。
2009年、工学院大学大学院 工学研究科建築学専攻を修了。 国内外の設計事務所を経て、2016年干田正浩建築設計事務所設立。
2022年株式会社MHAA建築設計事務所に組織改編。 店舗から住宅、ワイナリーなど様々な建築を手掛ける。
http://www.mhaa.info/
https://www.instagram.com/masahiro.hoshida/
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エチケット3作目は現在計画中のプロジェクトのドローイングを合わせたコラージュ作品にしました。
それぞれの建築の断面図をもとに土や風、光、自然の流れをドローイングにしています。
ワインも建築も、自然が根底にあるということを考えながら描いています。
K22AK_CL (共栄堂2022年謹製造 秋リリースの淡赤)
品種:MBA:巨峰≒3:1 産地:勝沼町+山梨市+共栄堂+牧丘町の農家 栽培者:武*藤+共栄堂+豊国園+牧丘農家 Alcool:11.0% F-SO2:ppm T-SO2:25ppm以下
テイスティング
やや濁りを伴った淡いルビー色が優しく輝き、自然な造りを思わせる温もりある外観を印象づけます。
微発泡の気配があり、グラスの中にわずかに浮かぶ泡が、その若々しさと生命力を象徴しています。
最初に現れるのは、ほんのりとしたナチュラルワインらしい個性を示す香り。
時間の経過とともにそれはほどけていき、スミレやラベンダーといった上品なフローラルノートへと変化します。
そこに重なるのは、ラズベリーやチェリー、巨峰、カシスといった瑞々しくジューシーな赤系〜黒系果実のアロマ。
口に含むと、まず広がるのはみずみずしい果実のピュアなフレーバー。
ラズベリーやチェリーのチャーミングな果実味が明るく広がり、それをしなやかで透明感のある酸が心地よく支えます。
さらに、ブドウの果皮由来の旨みが重層的な奥行きをもたらし、軽やかさの中にしっかりとした味わいの芯が感じられます。
タンニンは非常に細やかでシルクのように滑らか、口当たりは驚くほどソフトで、全体として洗練されたバランスの取れた構成です。
微発泡が舌先を軽やかに刺激し、冷涼な気候を思わせるキレのあるフィニッシュへと導いてくれます。
飲んだ日:2024-05-26
飲んだ場所:蔵出しワインバー
価格:2,420円