飲んだワイン イルフェボー/サラ モンターニュ シャルドネ2021 7点

最終更新日

「il fait beau」は「いい天気」の意味だそうで。

今までは「マザーバインズ」で醸造して貰っていたようですが、最近自社醸造が始まった様です。
日本ワインっぽいシャバっとしたシャルドネですが、樽がしっかり。

 

ワインデータ

ワイン名:SARAS Montagnes Chardonnay
生産地:Japan > Nagano
生産者:il fait beau (イルフェボー)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine

ワイナリー

イルフェボーは、こだわらない為の…こだわりをもち、変わらない想いをつなげていくため、変化し続けるワイナリーを目指します。
ぶどう畑は気候変動により、毎年ブドウの成長や品質も異なります。
毎年違う気候を柔軟に受け入れ、こだわりを持って変化に対応します。
健全なぶどうを栽培し、品質の良いワインを提供します。
千曲市のテロワールを、一粒一滴にこめて…

初めのきっかけは日ごろ関わっている方々の悩みからでした。
「高齢化に伴い作物が作れなくなり自身の農地が耕作放棄地になってしまっている」
「代々受け継いできた農地が荒れて悲しい」
その耕作放棄地を開墾することにより、少しでもお年寄りの方々が喜んでいただけたらとの思いからワイン用ブドウを作ることにしました。
耕作放棄地を開墾し一部の方々に喜んでいただくだけでなく、地域を明るく元気にしたい!という考えから市外、県外の方々にも楽しんでいただける観光資源としてワイナリーを作ることを決心しました。
地元の生産されたブドウを使い地元で醸造する、地域密着型のワイナリーを目指しています。

畑を借り開墾からのゼロスタートだったため、何もかもが初めての経験でした。
最初は手作業からの人力で石拾いや、雑草や雑木の片づけ、杭打ちなどなど、疲労困憊の日々を送っておりました。
これではブドウを植える前に体が壊れてしまうと思い、機械を購入したり、重機の免許を取りに行き、徐々に近代農業に切り替えて行きました。
その中で、一番頼りにして、助けていただいた方が、しまだ農園の嶋田さんでした。
嶋田さんは定年退職後より一人でワインぶどう栽培していた、私たちの大先輩でした。
その経験値から、地域の特性や栽培のアドバイスをして頂いたり、一緒に作業を手伝って頂きました。
そのおかげで、今の弊社の圃場が畑らしくなったといっても過言ではありません。
嶋田さん初め、沢山の方々のお力をお借りして今日に至っています。

このワインは

黄金色に完熟したシャルドネ100%で醸したリッチなワイン。
桃やパイナップルなどの熟した果実にバニラやキャラメルの樽由来の香りがあります。
華やかな香りとバランスの取れた酸味が特徴で、飲みやすいので多くの方におすすめです。
風土の特徴を活かした、繊細で豊かな風味を楽しむことができます。
ぜひ特別な日や食事のお供に、モンターニュ シャルドネをお楽しみください。

テイスティング

淡いレモンイエローの色調を呈し、ほんのりと緑がかった輝きが目を引きます。
透明感にあふれた色合いは、清らかな泉を思わせ、繊細かつ爽やかな印象を与えます。
香りの第一印象は、瑞々しい洋ナシや白桃、アプリコットといった白系果実の華やかなアロマ。
そこに白い花の清らかな香りが重なり、優美な印象をさらに引き立てています。
そして時間の経過とともに、樽由来のトースティで香ばしいニュアンスが現れ、アーモンドやキャラメル、バニラといった甘やかで落ち着いた香りが複雑に重なります。
全体として、フルーツと木樽の香りがバランスよく調和し、奥行きのあるブーケを構成しています。
口に含むと、アタックはとてもやさしく、まろやかな口当たりが広がります。
味わいはドライながらも丸みを帯びており、穏やかな酸味がフレッシュな印象を添えています。
熟したパイナップルや白桃、アプリコットの果実感が広がり、それに続くバニラやトーストの香ばしさが上品に重なり、心地よい余韻を演出します。
樽の風味はしっかりと存在感を持ちつつも、果実味との融合によりリッチな層を生み、複雑性を高めています。

飲んだ日:2025-01-29
飲んだ場所:オアシス
価格:3,080円

wineninja

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