飲んだワイン ココ・ファーム・ワイナリー/農民ドライ2023 7点

宇都宮駅などに行くとたくさん売っているこのワインですが、意外に飲んだことはあまり無かったワイナリー。
ドイツ品種が使用されていて、言われたらそんな感じもします。
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ワインデータ
ワイン名:農民ドライ
生産地:Japan
生産者:Coco Farm & Winery ココ・ファーム・ワイナリー
品種:Müller Thurgau (ミュラー・トゥルガウ), Kerner (ケルナー), Bacchus (バッフース), Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン), Silvaner (シルヴァーナー)
スタイル:White Wine
ワイナリー
青空が広がるこの山に、葡萄畑が開かれたのは昭和33年。
その葡萄畑の麓にこころみ学園が設立されたのは昭和44年、ココ・ファーム・ワイナリーができたのは昭和55年。
おかげさまで、今年、葡萄畑は開墾65年目を、1984年からはじまったワインづくりは、40年目そして、ビン内二次醗酵によるスパークリングワインづくりは30周年を迎えることができました。
今、こころみ学園の園生たちも葡萄畑で醸造場で元気にがんばっています。
1杯のワインが、心豊かなひとときのためにありますように。
ココ・ファーム・ワイナリーのささやかな願いです。
ココ・ファーム・ワイナリーの東の急斜面の葡萄畑は、1958年、当時の足利市立第三中学校職実クラスの中学生たちとその担任教師・川田昇(かわたのぼる1920年12月18日-2010年12月17日)によって開墾されました。
現在は、こころみ学園の葡萄畑として、ココ・ファーム・ワイナリーのワイン用原料葡萄を育てています。
この葡萄畑は平均斜度38度。
上の方は42度という急斜面です。
なぜこんな山奥の急斜面に葡萄畑を開墾したのか?
それは、一介の教師には平らな土地を手に入れることができず、山奥の急斜面を開墾するしかなかったからでした。
しかし実は、この葡萄畑は、南西向きで陽あたりがよく、急斜面のため水はけもよく、葡萄にとってはなかなか良い条件でした。
ジュラ紀の地層であったことや、松が自生するようなどちらかというと貧しい土壌であったことも、葡萄がしっかり実を付けるために大事なことでした。
また、この急斜面は葡萄の生育によいだけでなく、障害があるため必要以上に過保護にされ、あてにされることもなかった子どもたちの心身を鍛えるためにも重要な役割を果たしてきました。
葡萄畑の南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、また南側の草が茂ってきます。
また南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、またまた南側の草が茂ってくる・・・。
そんな繰り返しをいとわずにやってきた子どもたちのおかげで、この葡萄畑には、除草剤を撒いたことがありません。
除草剤を撒かない葡萄畑には、いろいろな草花が茂り、その草花にはたくさんの虫が集まってきます。
たくさんの虫が集まってくると、その虫を求めてたくさんの鳥たちがやってきます。
そうするとその鳥を追い払うために、朝から晩までカンをたたくという仕事がうまれます。
葡萄畑や醸造場での仕事は、365日やってもやってもやり尽くせないような仕事です。
無心に土に向き合い、葡萄や微生物の声に耳を傾ける毎日。自然のなかで、大変だけれども「働くことが喜び」でもあった毎日。
この貴重な仕事を続けることができますのも、ひとえにお支えくださる皆さまのおかげです。
心から御礼申し上げます。
これからもみんなで助け合いながら、仲よく明るくひたむきに、美味しいワインをつくっていきたいと思います。
末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。
このワインは
日本の小粋な白ワイン。
華やかな香りと豊かなミネラル、爽やかな酸と凛とした味わい。
冷涼な気候の葡萄から生まれた辛口です。
お寿司や和食だけでなく、バラエティ豊かな日本の食卓によく合います。
葡萄品種:ミュラー・トゥルガウ 60%、ケルナー 18%、バッカス 11%、 ソーヴィニョン・ブラン 6%、シルヴァーナ 5%
畑:北海道余市 長谷川農園、荒農園、ヴィンヤードリベルテ、相馬農園、長野県安曇野 季来里ふぁーむ・すずき、長野県高山村 角藤農園
相性の良い料理:甘鯛のポワレ、山ウドのきんぴら、じゃがいもとチーズのガレット、白菜のステーキ、桜海老のかき揚、カサゴの天麩羅、山菜のお浸し、パスタジェノベーゼ
テイスティング
澄み渡る淡い黄金色が印象的で、グラスに注がれるとその透明感が光を柔らかく反射します。
光沢のある輝きがフレッシュさを際立たせ、最初の一口への期待感を高めます。
香り立ちは繊細でありながらも華やか。
黄桃や白桃、ライチといった熟した果実の甘さが溢れ、そこにマスカットや白い花が優雅に交わります。
さらに奥には、ハーブのような軽やかさが感じられ、アロマティックな魅力が広がります。
この香りの層が織りなすバランスは、ドイツ系ブドウ品種特有の個性も持ち合わせています。
一口含むと、さわやかな酸味が心地よく広がり、透明感ある味わいが口内を満たします。
甘みと酸味が見事に調和し、ライチやグレープフルーツのようなフルーティな風味が際立ちます。
また、マスカットの皮を想わせる繊細な渋みがアクセントとなり、余韻には白パンのような旨味としなやかなミネラル感が感じられます。
飲んだ日:2024-11-01
飲んだ場所:オアシス
価格:2,310円