飲んだワイン ラン・セッカ/早花咲月(サハナサズキ)2021 7点

初めて飲んだワイナリー。
ワイン名は陰暦の3月の異称で、「花々が咲き誇る月」を意味します。
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ワインデータ
ワイン名:早花咲月 Sahana Sazuki
生産地:Japan > Hokkaido
生産者:Lan Seqqua (ラン・セッカ)
品種:Niagara(ナイアガラ)
スタイル:Sparkling Wine(White)
ワイナリー
2018年に北海道余市町登町の小谷地地区の畑を手に入れ、Lan Seqqua という名前とともにワインブドウ栽培をスタート。
2020年からはワイナリーでの醸造を開始し、年間で13,000本ほどのワインを作っています。
Lan Seqqua(ラン・セッカ)の Lan は音としてランランラン♪のラン、Seqqua は日本語の”雪華”をもじった造語です。
どちらかというと音のリズムが気に入ってこの名前をつけましたが、強引に意訳すると「楽しい雪」となるでしょうか。
Lan Seqqua のある北海道余市の冬には2mに届くほどの雪が降り、当然、ワインブドウの樹たちは雪の下に隠れてしまいます。
しかし、この雪が厳しい寒さを防いでくれるので、ブドウは極寒の冬を越えることができるのです。
それに、僕は冬が好きです。
もちろん寒いし雪かきは大変ですが、季節感のメリハリがあるし、月明かりに照らされた夜の明るく青い雪景色は言葉に出来ないぐらいきれいだし。
春夏秋と忙しい季節を駆け抜けてからの冬休みのような静かな時間は、北海道育ちということもあるのでしょうか、とても好きな時間です。
ここにいる限り、雪とともに生活していくのでしょう。
楽しくあれ、といった意味もこめて「楽しい雪」という言葉をつけてみました。
これまで
2018年5月:北海道余市町登地区に農地を取得し、ワインブドウを植え始める。
2020年9月:酒類製造免許取得。晴れてワイナリーとしてスタート。
2023年3月:ドメーヌモノである KOYACHI, pon-nitay のファーストリリース。
このワインは
ナイアガラの微発泡。
醸し感のあるスパークリングです。
葡萄品種: ナイアガラ
アルコール: 9.5% – 微発泡
容量: 750ml
醸造本数: 約2,400本
リリース: 2022年4月第2週ごろふるさと納税へ。2022年8月頭に酒販店様へ。
お取扱い上の注意: よく冷やしてから抜栓してください。
ブドウは余市町登の小登 (CoNobori) 地区の Sunny Side Farm、大倉さんの畑より。
栽培はボルドー1回と硫黄が1回のみ。地球にやさしい方法で畑に向き合っています。
醸造シーズンの高い気温のせいか醸しの味わいが強めです。
渋みがあり、そのおかげか和ミカンっぽさが感じられます。
亜硫酸は瓶詰時のみ使用。
少しオリがあり、泡の抜けは早いため、抜栓後は早めにお飲みください。
ライトな飲み物です。熟成して良くなるタイプのお酒ではありませんので、お気軽にお楽しみください。
テイスティング
このワインは美しいロゼ色を呈し、グラスに注がれると豊かな炭酸が輝きを与えます。
泡立ちはしっかりとしており、ワインのフレッシュさとエレガンスを演出。
色調は柔らかくも存在感があり、見た目から楽しさと上品さを感じさせる一杯です。
香りは、まるでフルーティな香水を思わせる華やかさが広がります。
甘さを含んだフルーツの芳香が印象的で、ストロベリーやラズベリーのような赤系果実の瑞々しい香りが漂います。
華やかな香りが軽やかに立ち上り、香りの層が豊かで、グラスを鼻に近づける度に異なる表情を見せてくれます。
口に含むと、香りから想像する甘さとは異なり、キリッと引き締まったドライな味わいが広がります。
味わいのギャップが心地よく、さっぱりとした辛口の仕上がりが印象的で、余韻にはほのかな果実味と酸がバランスよく残り、飲みごたえがありながらも清涼感を楽しめる味わいです。
飲んだ日:2024-11-01
飲んだ場所:オアシス
価格:1,980円