史跡指定されている韮山反射炉の前で醸造しているブルワリー。

以前あった「伊豆トロピカルミックス ヴァイツェン」にさらに台湾要素を入れた熱川バナナワニ園とのコラボビール。

 

ビアデータ

ビール名:台湾&伊豆トロピカル MIX LAGER
生産地:日本 静岡県伊豆の国市中272−1
生産者:蔵屋鳴沢(反射炉ビヤ)
アルコール:5%
IBU(苦さ 平均15~20):25
モルト:
ホップ:
タイプ:Fruit Lager
価格:1,000円(330mL)

ブリュワリー

江戸時代末期、伊豆韮山で代官を務めた江川太郎左衛門英龍が発案した反射炉の建設。
清(現在の中国)沿岸地域で1840年に勃発したアヘン戦争への危機感から、国防のために鉄砲を鋳造する反射炉が必要だと提言したのです。
新しい技術に着眼した太郎左衛門はその先見の明が高く評価され、伊豆韮山の一代官でありながら幕府に入閣するほどの出世を果たしました。

1857年に韮山反射炉が完成し、1864年まで実際に大砲が鋳造されるも、明治維新を経て伊豆韮山反射炉は短い役目を終えます。
やがて幕府直営から江川家の私営となり、明治維新が起こると陸軍省による補修工事を実施。1922(大正11)年に史跡指定され、内務省に移管されました。
その韮山反射炉の目の前で製茶業を運営してきた蔵屋鳴沢は、明治時代、良質な湧き水を利用して日本酒を製造する酒蔵として、そして、韮山反射炉を訪れる観光客をもてなすために茶店も開店しました。

1994年に酒税法が改定されると、小規模業者でもビール市場に参入できるようになりました。
美味しいビールを提供すれば、韮山反射炉を訪れるさらに多くの方々に喜んでいただけるのではないか。
そう考えて創設されたのが、反射炉ビヤです。
未来を見据えて新しいものを取り入れた太郎左衛門の見識への敬意を込め、伝統と革新を両立しながらビールを造り続ける意思を反射炉ビヤの名に表現しました。

熱川バナナワニ園

熱川バナナワニ園は約60年前、まだ珍しかったバナナを展示する園をつくろうと創業しました。
その当時、動物商からアドバイスとして「バナナだけじゃだめだ、一緒にワニも展示したらどうか」という言葉をかけられたことで、バナナとワニを合わせて展示する「熱川バナナ・ワニ園」が誕生しました。
創業時はバナナ・ワニ園という“・”で区切られた名前でしたが、創業50周年を機に“・”をとり、熱川バナナワニ園となりました。

このビールは

台湾と伊豆のトロピカルフルーツの魅力がたっぷりのLAGER BEERが新登場!
伊豆半島の自治体や企業が台湾との相互交流や友好関係を深めている中で、今回、台湾で栽培された完熟マンゴーと、伊豆の動植物園「熱川バナナワニ園」が栽培した完熟台湾バナナを贅沢に使用し、同じく伊豆の反射炉ビヤがフルーツビールを醸造するコラボレーションが実現!ビールのスタイルは抜群ののど越しとスッキリとした飲みごたえが特徴の FRUIT LAGER に設定しました。台湾と日本のフルーツ達がビールの中で MIX されて手を取り合い、より華やかでフルーティーに仕上がった 一杯をご堪能ください!

【造りのこだわり】
台北駐日経済文化代表処横浜分処の協力によって、台湾で栽培されたアップルマンゴーを輸入し、贅沢に使用。
さらに「熱川バナナワニ園」が温泉熱を利用して栽培した台湾バナナの仙人焦もピューレにして、発酵終期に加えました。
ラガー酵母によってフルーティーでスッキリとした一杯を目指しています。

〈テイスティングコメント〉
【外観】
明るいイエロー

【香り】
トップでバナナ、マンゴー、黄桃、パイナップルなどの、南国の果実を連想させるフルーティーなアロマを感じます。
嗅ぎ進めていくとグレープフルーツのようなスッキリとした黄色い果実の印象も現れます。

【味わい】
口に含むと、香りでも感じたバナナやトロピカルフルーツを中心とするトロピカルな果実味が口の中でフワリと広がります。
中盤からラガー酵母によるキレのある飲みごたえが感じられ、フルーツの風味がよりイキイキと感じられます。
華やかでありながらスッキリとした最後の余韻まで楽しめる1杯です。

【食べ合わせ】
揚げたてのダージーパイと合わせたいです!

テイスティング

黄金色。
尖った柑橘。
トロピカル感のある香り。
ホップとはまた違う苦味が楽しめますが、これがバナナなのか。

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