長野県松本市に遊びに行った際に必ず寄る「中島酒店」にて購入したワイン。

1家族2本との事でしたが、これは中々のコスパ。

 

ワインデータ

ワイン名:Cépage Hybride Rouge Vin de Table de Nagano
生産地:Japan > Nagano
生産者:小布施ワイナリー
品種:Alicante (アリカンテ), Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Merlot (メルロ), Black Queen (ブラック・クイーン)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

小布施ワイナリーは、1942年(昭和17年)に創始者の曽我市之丞によって、ワイン製造免許での製造を行ったことに始まる。
当時は林檎酒(シードル)がメインであった。

四代目の曽我彰彦は、明治大学農学部卒業後、国立「山梨大学大学院 総合研究部附属 ワイン科学研究センター」でワインを学び、新潟県の「欧州ぶどう栽培研究所 カーブドッチ ワイナリー(CAVE D’OCCI)」に学んだ。
1988年(昭和63年)に趣味としてブランデー製造を始め、1995年(平成7年)には欧州系ワイン葡萄(カベルネ、メルロなど)の畑の拡大を開始した。

曽我彰彦は、フランスのブルゴーニュ地方で2年間修行した、1997年(平成9年)にヴォーヌロマネ村クロフランタンの蔵と畑で、1998年(平成10年)にはシャブリ村のロンデパキの蔵と畑で修行し、栽培と醸造を勉強した。帰国後は、小布施ワイナリーの栽培・醸造の責任者となった。

小布施ワイナリーの特徴は、地元産ワイン専用葡萄に拘っていること、赤ワインは基本的にはタンク貯蔵は行わないないことである。
発酵が終わるとそのまま樽貯蔵に進み、その後瓶詰を行っている。
もう一つの特徴は、自然派の生産者であること。有機栽培、無化学農薬栽培、無濾過、無清澄、澱引き1回などを実行し、また亜硫酸添加を最小限にとどめることである。

北海道余市町登地区でワインを造っている「ドメーヌ・タカヒコ」は、曽我彰彦の弟、曽我貴彦が2010年(平成22年)に設立したワイナリーである。
曽我貴彦は大学で醸造学を学んだ後、栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」の農場長を10年間務めた。
その後、余市町で4.6ヘクタールの農地を購入し、ドメーヌ・タカヒコを設立した。
同社は、日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)主催の「第1回 日本ワイナリーアワード 2018年」に於いて五つ星獲得を達成した、小布施ワイナリーとの兄弟での受賞であった。

このワインは

小布施ワイナリー唯一のハイブリッド品種ワイン。
会計事務所に「赤字で生産していると思われるこのワインの製造を辞めよ」と言われても未だ根気よく造り続けてます。
これも造り手の矜持?!
ワイナリーより北に位置する一部の自社ワイン畑は15年もの間ピノなど10種以上の欧州系ワイン葡萄を植えてきましたがことごとく零下15度の寒さに負けて枯れ死に最大3回も植え替えを繰り返した畑です。
根気も尽き諦めの境地で垣根畑に植えたのが救世主 「ベリーアリカントA」(通称アリカント)。
フランス産のアリカントブーシェを親に持つ日本の伝統ワイン専用品種であるアリカントはチャーミングな香りかつ素晴らしい色合いのワインが生まれます。
収量制限する垣根栽培では決して栽培容易と言えないアリカントですが凍死しないのが救い。
このワインはイタリアでよく見かけるようなワイナリー内の計り売りワインのイメージ。
まさしく私達の自家消費用お福分け (お裾分け) ワインです。
ライトな味わい故「ハイブリッドはワインじゃないが今はアレコレ言わず、ちゃぶ台にボトルを置いてコップ飲みOK、茶碗飲みOK ラッパ飲みOK(?)で家族や仲間と楽しく飲んでほしいです。
このワインは我々造り手にも飲み手にも「人に優しい(vin de table ならぬ) ちゃぶ台 wine」です。
品種自社農場産アリカント (垣根栽培)主体「年間安定供給不可につき定番メニュー不可」
相変わらず自意識過剰かつ押し付けがましく言い訳がましい文言、さらに同義反復など不適切な文法ご容赦ください。

テイスティング

ベーリーAっぽいキャンディー香。
タンニンしっかりで思ったよりもがっちりした印象。

澄んだ輝きを持ちエッジに紫が混じった濃い目のルビー色をしています。
粘稠度は低い。
ラズベリー、カシスなどの豊かなベリー系のアロマが立ち上がります。
イチゴキャンディのようなチャーミングな甘さやのある香りも楽しめます。
さらに、ハーブや爽やかなグラッシーさ、そして土やきのこのアーシーな香りも感じられ、多層的で奥深いアロマが魅力です。
味わいはしっかりとした酸味が特徴で、ラズベリーやカシス、ブラックチェリーの果実感が豊かに広がります。
酸味は強すぎず、バランスが取れており、肉厚な果実味が感じられます。
スパイシーさがアクセントとなり、全体の味わいに複雑さを加えています。
軽やかでスムーズなタンニンが心地よく、アルコール感も軽めで飲みやすい。
若々しいフレッシュさとともに、流れるような滑らかな口当たりが特徴で、余韻はやや短いものの、全体的に(値段を含め)フレンドリーで親しみやすいワインとなっています。

飲んだ日:2024-04-09
飲んだ場所:オアシス
買った日:2023-12-18
買った場所:中島酒店
価格:1,400円

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