見るからに自然派のオレンジワインでしたが、還元香バリバリという訳でもなく「面白ワイン」の範疇に。

紅茶の香りと酸が特徴。

 

ワインデータ

ワイン名:Spiritus Terre Malvasia Orang
生産地:Italy > Abruzzo
生産者:Cantina Orsogna (オルソーニャ)
品種:Malvasia (マルヴァジーア)
スタイル:White Wine

ワイナリー

ビオ・カンティーナ・オルソーニャは、イタリアのブドウ栽培の真の富である土着ブドウ品種に、スピリタス・テッレのブランドを捧げている。
私たちの美しい土地は、土着ブドウ品種の多さでは世界一であり(世界のワイン用ブドウ品種1,300種に対し545種)、そこから私たちはブドウ品種と私たちの半島の特殊な土壌や気候条件と結びついた、他では真似のできないユニークなワインを生み出しています。
近年、土着品種に国際的な注目が集まっており、少数のブドウ品種に基づく世界のワイン生産の標準化とは対照的である。

スピリタス・テッレのワインは、ブドウ品種の本物の風味に忠実であり、技術的な精巧さは、テロワールとヴィンテージ固有の品種の香りを覆い隠さない。
何百種類ものブドウ品種からなる広大なワイン醸造学のシナリオにおいて、ワインの特徴とブドウ品種との関連性を知ることは非常に重要である。
品質と典型性を保証するため、スピリタス・テッレのワインは、生物多様性、ビオディナミ、ビオディナミ自然醸造(デメテール)の基準に従った認証を受けた有機栽培の畑から収穫されたブドウのみを使用して醸造されている。
ビオディナミブドウの自然醸造の利点は以下の通りである。
– 有機およびビオディナミのブドウは、化学合成農薬(例えば、抗生物質)で処理されていないため、酵母が多く含まれ、微生物の生物多様性が豊かである
– 自然発酵は、その地域の微生物の生物多様性に由来する土着酵母によって行われ、自然にブドウの実に移行する
– 亜硫酸塩は、自然発酵とワインのテロワールとのつながりの基礎となる、果皮に存在する土着酵母の働きを弱めるため、発酵時に添加しない

スピリタス・テッレのラベルは、ワインを構成するブドウ品種の記号表である。

ブドウ品種学は19世紀の農業文化に大きな役割を果たし、スピリタス・テッレのラベルは、19世紀のイタリアのブドウ品種学が、当時のイタリアに存在した果実品種(ブドウの木を含む)の概要を、正確で美しい図版で記述し、図解したことにインスピレーションを受けている。

このワインは

農業の形態
テンドーネ(方言で “ラ・カパンネ”)。
これはこの地域の伝統的な拡大栽培の形態で、ブドウの木の自然な発育の調和を支えることができる、1haあたりの株密度が低い(1,100~1,600株)ことが特徴である。
カパンネでは、収穫と剪定はもっぱら手作業で行われ、ブドウ栽培者と小規模農家に密接に結びついている。

土壌と標高
石灰質の脈を持つ深い粘土質土壌。
ブドウ畑は標高400~500m。

亜硫酸塩限度
デメター・ビオディナミ・ワインの制限値=白ワイン 最大90mg/lt

濾過
無菌ろ過は許可されていない。

熟成
セメントタンクとボトル

マルヴァジア・オレンジワイン
マルヴァジアの田舎に古くから伝わる醸造技術に由来し、果皮と果汁を長時間接触させることで、ワインに珍しい風味と色を与える。
この技法は、発酵前に果皮を除去する新しいセラーの機械の出現とともに姿を消した。
マルヴァジア・オランジュ・ルナリア・アンセストラーレでは、果皮はモストとともに2~3日間マセラシオンされる。
マセラシオンの間にタンニンが抽出され、これがワインに赤ワインの骨格を与える。
白ワインでもロゼワインでも赤ワイン(第4のワインの色)でもない「オレンジ」ワインは、別のカテゴリーに値する。
オレンジ’ワインは赤ワインと同様、白ワインよりもはるかに多くの抗酸化物質を含んでいる。
白ブドウの果汁を果皮や種と接触させて発酵させることで、人間の体内で抗酸化物質として機能するポリフェノール(レスベラトロール)が抽出されるからだ。
ある研究によると、このマセラシオン・プロセスを経て生産された白ワインは、標準的な白ワインの6倍の抗酸化活性を持つことがわかった。
その抗酸化活性は赤ワインと同様である。

テイスティング

甘いジャワティの香り。
フルーツの甘い香りもあり。
酸は結構ある。
乳酸の味わいが出てくる。

飲んだ日:2023-10-01
飲んだ場所:switch
価格:2,800円(EUで17ユーロ前後)
インポーター:アズマ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!