豚の尻尾っぽいマークが非常に印象的なワイン。

1998年に創設者夫人エリザベス・サルモンへ敬意をこめて造られたキュヴェ。

 

ワインデータ

ワイン名:Cuvée Elisabeth Salmon Brut Rosé Millésime
生産地:France > Champagne
生産者:Champagne Billecart Salmon (ビルカール・サルモン)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール), Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:Sparkling Wine(Rose)

ワイナリー

1818年二コラ・フランソワ・ビルカールとエリザベット・サルモンの結婚により、二人の家族の出身地マレイユ シュール アイに、ビルカール・サルモンは創立されました。
二コラ・フランソワは、妻の兄弟であるルイ・サルモンと提携します。
二コラが販売部門を手がけ、ワイン醸造に情熱を傾けるルイはワインの生産に打ち込みます。

1900年メゾンはパリの万国博覧会に参加します。
シャンパーニュワイン商業協同組合が設けたパレ・ド・シャンパーニュのスポンサーのひとつとして、、ビルカール・サルモンはこのパレで、ほかの名だたるグランドメゾンと並びグラスシャンパーニュをサービスしました。

1919年、終戦とともに復員したシャルル・ローラン・ビルカールは空っぽになったメゾンに戻ります。
セラーにはわずか75,000本のストックが残されているだけでした。
シャルルは、長い時を費やしてメゾンを再建させ、1936年に21万7千のボトルの販売に成功します。

1958年シャルル・ローラン・ビルカールの長男ジャンが品質改革に乗り出します。
伝統的なビール醸造法から着想を得たジャンは、低温でより長期の発酵法を導入、タンク醸造にも低温デブルバージュプロセスを取り入れます。
この技術が、ビルカール・サルモンのシャンパーニュ特有の爽やかで繊細な味わいをもたらします。

1964年創立者へのオマージュとして、その名を冠したメゾン最初のキュヴェ ミレジム 二コラ フランソワが誕生します。

1970年代に、格下のシャンパーニュのイメージを払しょくするために、ジャン・ローラン・ビルカールは新たにロゼシャンパーニュの開発に取り組み始めます。
彼のねらいは、非常に淡いローブに爽やかな口当たりとレッドフルーツの繊細なノートを加味したシャンパーニュを実現することにありました。
このブリュット ロゼはみごとな成功を収め、メゾンのアイコンキュヴェとなりました。

1993年ジャン・ローラン・ビルカールの長男で、チェス愛好家でありすぐれた戦略家のフランソワがメゾンを継承します。
フランソワはメゾンの抜本的な改革に着手し、大型販売店の自社のシャンパーニュストックをすべて買い取ります。
これはメゾンのブランディング戦略にとって重要な選択でした。
その後流通網をワイン専門店やガストロノミーに絞ったのです。

1995年キュヴェ クロ サンティレールの誕生。
長年にわたり丹念にブドウ園の手入れをつづけた結果、1995年に傑出した収穫を実現します。
これが比類のないこのキュヴェの初ミレジムとなります。
キュヴェの名は、マレイユ シュール アイの守護聖人サンティレールに敬意を表して付けられています。
以来、このキュベのシャンパーニュボトルには一本一本にナンバーが打たれていますが、ミレジムごとに3500~7500本しか製造されていません。

1999年キュヴェ ブリュット 1959は、ストックホルムでリチャード・ジューリンが主催し開催されたワイン専門家の審査委員会でのブラインドテイスティングにおいて、グランドメゾンの計150種のミレジムから栄えある「ミレニアム シャンパーニュ」に選ばれました。
さらにメゾンのミレジム1961が二位を獲得しました。

2000年新しい発酵室の設置。
温度管理された小型タンクを中心とした発酵設備で、ブドウ種と区画のトレーサビリティが保証されます。

2010年メゾンの方針により伝統的な醸造法が導入された醸造室には、400以上の樽と2つの大樽が並び、見る者を圧倒します。
ここで、ミレジムワインやブリュット スーボワなどのキュヴェのアロマに、豊かさや複雑さのような価値ある要素をもたらします。

2018年、新しい大樽の導入、設置。
エクセレンスを追求し続けるために、一流の樽職人によって作られた24の大樽(容量80hL)をこだわりを持って選びました。
メゾンがその200年の歴史を記念し、7世代にわたって受け継がれてきたサヴォワールフェールを称えます。
メゾンでは創業200周年を記念して、特別にアサンブラージュされたキュヴェ200を生産。ナンバー付きのマグナムボトルで、全世界に向けてわずか1818本の限定エディションで発売されました。

このワインは

エリザベス・サーモンのキュヴェ2008年ヴィンテージは、ピノ・ノワールとシャルドネの最高級テロワールを表現している。
10年以上の忍耐の結晶であり、ユニークな感覚を体験できる。

先祖代々受け継がれてきたノウハウの厳しい次元は、ブレンドの技術と特別な年の厳格な選択によって認められている。
このキュヴェは、そのユニークな個性の輝きと純粋さで際立っている。

– 55% モンターニュ・ド・ランスとグランド・ヴァレ・マルヌのピノ・ノワール
– 45%コート・デ・ブラン産シャルドネ
– ピノ・ノワールの一部は赤ワインとして醸造される。赤ワイン用のブドウは、マレイユ・シュール・アイにある南向きの “ヴァロフロワ “の古木(急斜面)から収穫される。

ドサージュ:7g/l
部分的マロラクティック発酵
澱とともにセラーで熟成:10年
熟成可能年数:10年以上

テイスティング

美しいロゼ色。
柑橘とチェリーの香り。
酸しっかり。
スパイス感も少し。

飲んだ日:2023-09-01
飲んだ場所:ピアット・ベル・ベオーネ
価格:33,000円(公式HPで180ユーロ)
インポーター:フィラディス

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