中野は某食べ歩きサイトでそこまで高い点数のところがなく、中野1番の「はし本」もそこまでではなかったため、中野開拓が遅れていました。
某食べ歩きサイトで3.6以上でフレンチ出身の大将がラーメンというこのお店に興味を持ち訪問。
中野商店街の奥底にあり、普通に通り過ぎました。
某食べ歩きサイトでゲームセンター前とあったのを調べてようやく辿り着きます。
内観
店内にはスタッフが2名。
泡立て器でゴリゴリしてる音が鳴り響く店内でお客たちが静かに待ちます。
メニュー
色鮮やかなラーメンの写真が載っている券売機。
プレミアム鯛担麺が気になったが、ここは牡蠣だろう。
券売機にこれでもかと主張の強い張り付けた写真の隙間のどこにボタンがあるのか探すが、貼ってある写真ボタンかと思ったら牡蠣ラーメンのボタンは別の場所であった。
券売機の見た目が混雑し過ぎていてセンスが感じられない。
別の説明の仕方を模索した方が初見のお客には良いだろう。
人気店だと後ろに人も並び、プレッシャーもあってしっかり選べない。
スープは豆乳か鯛出汁か選べるので、今回は豆乳に。
お水、調味料、ティッシュなど、席から離れた場所に置いてあり、全てセルフ。
席には簡易の仕切りはないが、各席に非接触型充電器が設置。
スマホだけはソーシャルディスタンスということか。
牡蠣&豆乳ラーメン 880円
着丼は意外と早く、5.6分か。
自分のラーメンの泡立て音が鳴り響いた後に着丼。
盛り付けはラテアートならぬ、バルサミコ酢による六ツ目の死神「死ま田=デス」のラーメンスープアート付き。
具材はほうれん草、薄いバゲット、チャーシュー2種(低温調理豚ロースに、鶏胸肉)に牡蠣。
全体の香りはバルサミコ酢の香ばしくも酸味のある香りが食す前に出てくるが、嫌味はない。
スープはトップに先ずは牡蠣の粘り気のある旨味と香りがきて、ミドルに豆乳のまろやかだが、何かの出汁で割っているのだろうか、さっぱりした風味で楽しめる。
また、とびこが隠れており、プチプチと食感の変化も良い。
バルサミコ酢は泡立て器でたてた泡の上に君臨しており、触らなければ最後までいるため、味変に取っておくのが吉。
ほうれん草、バゲットに付いている赤い粉は唐辛子パウダー。
しっかり辛いがこれも味変のエッセンス。
バルサミコ酢→牡蠣→豆乳→とびこ→唐辛子パウダーと非常に楽しめた。
麺は細ストレート麺。
湯切りは良い。
加水率が高く、細麺にしてはコシが強く、固茹で。
もうこれはクリームスパゲティと言ってしまえばそれまでだが、うまくラーメンとして昇華している。
チャーシューはスープを邪魔しない脂質が少ない2種。
塩気もちょうど良くサッパリ系で柔らかい。
鶏肉もじっくり低温で調理しているんだろうか硬くない。
ほうれん草、バゲットは唐辛子パウダーに襲われて辛いのですが、でもこれは狙ってだろう。
ちょいちょいとびこが構ってくれと口の中に入ってくる。
後半は泡立てた上に君臨するバルサミコ酢と麺と絡めながら食べると美味しい。
ここでしか食べられないだろうと思わせるラーメン。
総じて調理レベルは高い。
もう少しバルサミコ酢を楽しみたかったのですが、後ろ髪を引かれるくらいがまた来たくなる魔法のエッセンスなのでしょう。