日本ではまだインポーターが付いていないワイン。
公式HPで4.75ユーロ(約620円)なのでヨーロッパの市場では500円位だろうか。
テーブルワインとしては悪くない。
ワインデータ
ワイン名:Marqués de Tosos Crianza
生産地:Spain > Northern Region > Aragón > Cariñena
生産者:Cooperativa Vinícola San Valero (サン・ヴァレーロ)
品種:Garnacha (ガルナッチャ)、Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Tempranillo(テンプラニーリョ)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
1944年にカリニェーナ地方の60人のワイン生産者によって設立されたサン・ヴァレーロ・ワイン協同組合は、すでに500人以上の組合員を抱えており、最も要求の高い味覚に適した高品質のワインを作るための最高の技術を提供しています。
1932年に設立されたスペインで最も古い原産地呼称の1つでもある協同組合は、60年代にアラゴンでボトリングを導入した先駆者として、常に革新と品質改善に取り組んできました。
1983年には、ブドウの収穫をマネージメントすることで、収穫方法の一つとして品質管理情報を設定しました。
最先端の製造設備への投資に加え、最近では厳選されたブドウの収穫を導入し、樹齢30年以上のブドウ畑を選ぶことで、ワインの素晴らしさを更に追求しています。
1984年に誕生したマルケス・デ・トソスは、ボデガス・サン・バレロのクリアンサ(スペインのワイン法で、V.C.I.G.以上のカテゴリであり、330リットル以内のオーク樽で熟成させたワインに限り認められた熟成表記の一種)・ワイン・ブランドで、世界18カ国で展開しています。
デヘサ・デ・ラ・マルケサとして知られるモンテ・アルカニスの畑で作られたこのワインは、この土地で発生する温度差によって得られる高い表現力が特徴です。
侯爵家の歴史は、1702年にフィリップ5世がD.ファン・ウルズルム・デ・アサンサにアラゴン侯爵の称号を与えたことに始まり、カリニェーナのカンポに位置する同名の町を指すトソス侯爵の名を冠しています。
このワインは
ガルナッチャ、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨンという品種の組み合わせと、アメリカンオーク樽での熟成が、この赤ワインに高い表現力を与えています。
穏やかで丸みを帯びたワインで、あらゆる種類の肉との相性が良い。
ステンレスタンクで10日間、26〜28℃にコントロールしながらマセラシオンと発酵を行う。
アメリカン・オークの樽で6ヶ月以上熟成。
テイスティング
紫がかった美しいルビー色。
香りは多層的で、最初にアーシーな香りが感じられます。
続いて、スワリングすると黒スグリの豊かな香りが広がります。
さらに、スパイスのニュアンスが加わり、黒コショウやシナモン、バニラの香りが感じられます。
また、赤く熟したベリーやチェリー、ブルーベリーのフルーティーな香りがアクセントを添えます。
ハーブや花の香り、そしてわずかにリコリスの香りも感じられ、香り全体に深みと複雑さをもたらしています。
味わいはドライで、ミディアムボディに仕上がっています。
中程度の酸味がフレッシュさを加え、程よいタンニンが口当たりを滑らかにします。
タンニンは高めでありながらも柔らかく、バランスの取れた構成を持っています。
赤い果実のフレッシュな味わいが口いっぱいに広がり、スパイシーなアクセントが絶妙に絡み合います。
シナモンや黒コショウの風味が余韻を引き立て、ミネラル感も感じられます。
フルーツのキャラクターが際立ち、ハーブやフローラルなニュアンスが後味に爽やかさを添えます。
フィニッシュは中程度の長さで、フルーティーな余韻が持続し、飲みごたえがあります。
後半はやや酸が出てきてしまうので、注いだら早めに飲む方が良いでしょう。
飲んだ日:2021-04-23
飲んだ場所:スマイルダイニングswitch
価格:4.75ユーロ