自分では中々買わない濃厚スタウトの一石三鳥

ビールというよりも紹興酒や年月の経ったブランデーの様な香りがします。

ビアデータ

ビール名:ISSEKI SANCHOU
生産地:日本
生産者:TAMAMURA HONTEN Co.
アルコール:12%
IBU(苦さ 平均15~20):90
モルト:
ホップ:
タイプ:インペリアルスタウト
価格:480円(100mL)
インポーター:

 

ブリュワリー

清酒『縁喜』の酒蔵は、北信州は志賀高原の麓にございます。
初代喜惣治が、この地に創業したのが文化ニ年(1805年)、屋号の玉村は、初代が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんだものです。
山紫水明なこの地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸し出された酒は、約210年余の長きに亘り、多くの方々に愛され、育てていただいてまいりました。

今でこそ、スキーヤーのメッカとして全国に有名な志賀高原も、その昔は松代藩に属した未開の地であり、御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が、「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った程でした。
その後、旧草津街道として旅人の往来も増え湯治場(湯田中・渋温泉郷)のお酒としても親しまれて参りました。
明治40年には、明治天皇御用品として宮内省お買い上げを賜り、その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から当主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めました。
また、当家では、新嘗祭の献上米を大正14年に御共進した実績があり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使用されています。
これからも、均質化のすすむ地方の、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の、個性ある酒を、丹念に適正規模つくり、目の届く範囲で、責任をもってお届けしたいと思います。
小さくても、味は全国トップの水準を目指し、この酒を飲むためにもここに来たいと思っていただける酒をつくることによって、地域の魅力向上に貢献して参りたいと思います。

このビールは

名前の由来は:
“カナダの人気ブルワリーBrasserie Dieu du Ciel!とのコラボレーションで生まれた、あの 一石二鳥を、さらにイチローズモルトの樽で熟成させた特別版。
セゾン、インペリアルスタウト、ウィスキー樽熟成。
Dieu du Cie!、イチローズモルト、志賀高原。
というわけで、一石三鳥です。”

実は、最初このビールが生まれたのは、あの OXBOW とのコラボ、木樽熟成山伏 ore no sake ga nome ne noka をつくるに際して、ウイスキーの香りが強く出すぎないように、まずはに一石二鳥を4年振りに醸造して、届いたばかりのイチローズモルトの樽に入れたのがきっかけ。
前回は約2ヶ月だけの樽熟成でした。
で、今回の第二弾ですが、実はだいぶ状況が違います。
ベースのビールを醸造したのは、前回のリリースからそれほど経っていない2017年2月。
もともとは、同じようなビールをつくるつもりで樽に入れたのですが、以来バタバタしていて、結局2年半もの間、樽の中に入れたまま時間が過ぎてしまいました。
というわけで、今回は、12.0%、IBU90!
当然、樽の主張が、前回より大幅に強く、ある意味別物と言ってもいいくらいの仕上がり。
樽香、ホップ、ロースト感、セゾンのフルーティさが組み合わさった複雑な味わい。
度数も度数ですし、もちろん濃厚ではあるのですが、セゾンならではのボディのドライさも。
いわゆるバレルエイジしたインペリアルスタウトのイメージもありつつ、同時にしっかりとした赤ワインみたいなニュアンスも。
ビール単体でもいいですが、意外にお食事ともたのしんでいただけるのではと思います。

テイスティング

紹興酒やブランデーの香り。
余韻はコーヒー。
後半は紹興酒の香りが強く感じられる。
100mLで十分だった濃厚なビール。

One thought on “ビール 志賀高原ビール(玉村本店)/#122 一石三鳥”

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