飲んだワイン シャトー・ジュン/甲州 リミテッド・トゥ・エヌ.2014 7点

最終更新日

アパレルも経営しているワイナリーの限定商品?

かなり軽やか。

 

ワインデータ

ワイン名:Koshu Limited to N.
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:Ch. Jun (シャトージュン) (シャトージュン株式会社)
品種:Koshu (甲州)
スタイル:White Wine

ワイナリー

山梨・甲府盆地。
甲州市勝沼町を中心としたこの地でシャトージュンのワインとなるブドウが育てられています。
甲府盆地は、約300mという比較的高い平均標高にあり、昼夜、そして季節ごとの寒暖差が大きいという気候。
なかでも、勝沼は水はけのよい扇状地で、江戸時代からブドウ栽培に適した土地として知られてきました。
すでに、いまから約130年前にはワイン造りをはじめた、国産ワインの起源といえる土地。
そんな場所で、シャトージュンのワインになるブドウは育っています。
シャトージュンは現在、勝沼町の3箇所を中心に自社畑での栽培、および契約農家による栽培がなされたブドウを使ったワイン造りをしています。
場所により違いはありますが比較的水はけのよい砂まじりの土壌で、樹齢は10年というのが栽培地の平均的な状況です。
栽培しているおもな品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのほか、白では世界中で栽培されているシャルドネや日本固有の品種にして近年そのポテンシャルの高さが注目されている甲州。
また少し離れた北杜市白州町において世界最高の貴腐ワインとの誉れ高いCh.ディケムにも用いられるセミヨン種も栽培しています。
特に、シャルドネや甲州の品質については、「ジャパンワインコンペティション」にて8年連続で入賞するなど高く評価されています。
日本のワイン造りは欧米にくらべ、歴史も浅く、またブドウを栽培する土壌や気候の面でもそれらに劣るということが言われます。
しかし、本当にそうでしょうか?
日照や降雨量、土壌などの諸条件によって、日本国内ではパワフルな、いわゆるフルボディなワインを造ることは容易ではありません。
もちろん、現代の技術を使えば、ただただフルボディというだけのワインを造ることはできるかもしれません。
しかし、それではこの土地でワインを造るという意味をなくしてしまいます。

このワインは

情報無し。

テイスティング

淡いゴールドの色調が美しく輝きます。
透明感のあるイエローに、かすかにグリーンのニュアンスが感じられ、清涼感を予感させる外観です。
甲州らしい繊細でピュアな色合いながら、グラスを回すと軽やかな粘性が見受けられ、しっかりとした味わいが期待されます。
香りは穏やかでありながら、心地よく広がります。
まず、フレッシュな柑橘類の香りがふわりと立ち上がり、レモンやグレープフルーツの爽やかな印象が感じられます。
さらに、洋ナシや花梨のやわらかな果実の香りが広がり、どこか白い花のようなフローラルなニュアンスが全体を包み込みます。
控えめながらも、奥深い香りのバランスが非常に魅力的です。
口に含むと、最初に感じるのは爽やかな果実味。
柑橘類のフレッシュな酸味が心地よく広がり、洋ナシや白桃のようなジューシーな甘みが優しく寄り添います。
甲州らしい繊細な味わいの中に、しっかりとした旨みが感じられ、醸造技術の高さが光る仕上がりです。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、すっきりとした後味が特徴的。
軽やかで飲みやすく、余韻にはほのかな果実の甘みがふんわりと残ります。

飲んだ日:2024-11-01
飲んだ場所:オアシス
価格:不明

wineninja

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