飲んだワイン ドメーヌ・プリューレ・ロック/レ・クロ・デ・コルヴェ1999 8点

最終更新日

かつては1万円くらいで買えたワインですが、ワインの高騰で桁が一つ違う値段に…

自然派感はありますが、上手な仕上がり。

 

ワインデータ

ワイン名:Le Clos des Corvées
生産地:France > Bourgogne > Côte de Nuits > Nuits Saint Georges
生産者:Dom. Prieuré Roch (ドメーヌ・プリューレ・ロック)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

1988年、アンリ=フレデリック・ロックは、ニュイ・サン・ジョルジュの南西1.5km、グラン・クリュのルート上にあるプレモー・プリシーに、ワイン・エステート「ドメーヌ・プリューレ・ロック」を設立しました。
彼は、可能な限り自然で有機的なワインを造ることにこだわり、バイオダイナミック農法で栽培されたブドウ畑を持つことで、長年にわたってエステートを充実させてきました。
ヤニック・シャンは、2002年にドメーヌに研修生として入社し、アンリの手法を学び、2010年には共同経営者になりました。
ブルゴーニュのブドウ畑の中でも最も権威のあるAOCプルミエ・クリュとグラン・クリュのブドウを所有する14haのエステートは、12のクリマを持ち、コート・ド・ニュイのブドウ畑に12ha、コート・ド・ボーヌのブドウ畑に2ha広がっており、オーガニック認証を取得しています。

また、このドメーヌはワイン商でもあり、フランス国内だけでなく世界各国の自然派ワインを販売しています。
プリューレ・ロックのロゴは、エジプトの象形文字で書かれています。
これは、5,000年前の古代エジプトで、ワインが神々への捧げ物として非常に貴重なものと考えられていたことを表しています。

このワインは

プレモーの入り口では、ル・クロ・ド・コルヴェの西の境界線は、コート地方では珍しい、平らな石畳の道に沿っている。
この道は、10世紀頃にサン・ヴィヴァン・スー・ヴェルジェの修道士たちが使っていたもので、元々はローマ時代の道だったという。
中世に分割されたクロ・デ・コルヴェの再構築は、19世紀後半に有名なワインメーカーであるガイスヴァイラーの創業者と、20世紀に入ってからのフランス人将軍ドゥニ・ジョセフ・グアションという2人の人物の共通の情熱によるものです。
この「クリマ」(区画)は5.2haの広さがあり、単一の借地権を持つコート地方最大のブドウ畑の1つです。

テイスティング

透明感のある赤紫が基調となり、時間の経過とともに奥行きを増し、熟成のニュアンスを漂わせています。
その姿は気品を備えながらも自然体で、ワインそのものが持つエネルギーと優雅さを一目で感じ取ることができます。
香りに鼻を近づけると、多層的で表情豊かな世界が広がります。
最初に立ち上るのはプラムや出汁を思わせる旨味を伴った香り。
その背後には土を思わせる素朴で温かみのあるトーンが潜み、ぶどうの力強さと落ち着いた風格が感じられます。
さらに、バラや紫蘇のような華やかさが顔を覗かせ、レザーやジビエを連想させる重厚な要素が香りに奥行きを加えます。
時間とともにキノコや落ち葉のようなアーシーな香りが現れ、自然との調和を思わせる印象へと導きます。
全房発酵に由来する青さも、フレッシュなハーブのように感じられ、全体のバランスを整えています。
香りは一瞬で消えることなく、持続的に力強く、グラスを回すごとに新たな表情を見せてくれるのが特徴です。
口に含むと、まずアルコールの存在感が心地よく広がり、それがワイン全体に骨格と余韻を与えています。
酸はゆっくりと後から現れ、果実の旨味や複雑なニュアンスと調和して、繊細でありながら芯のある味わいを形成します。
醤油を思わせるニュアンスも熟成の一端として感じられ、料理との相性に新たな可能性を広げます。
特にキノコを使った料理との相性は抜群で、ワインのアーシーさと料理の風味が一体となり、唯一無二の調和を生み出します。
余韻は長く続き、じんわりと旨味が舌に残り、飲み終えた後も深い満足感を与えてくれます。

飲んだ日:2016-10-15
飲んだ場所:恵比寿
価格:120,000円
インポーター:ファインズ

wineninja

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