飲んだワイン カミュ・ペール・エ・フィス/シャンベルタン グラン・クリュ2014 7点

割と安価なワイン福袋などで「グランクリュ入っています」の言葉で購入すると大抵入っているカミュ・ペール・エ・フィス。
ネットでも全体的な評価はあまり高くなく、要らない子みたいな可哀そうな扱いなのですが、値段に比例してそれなりに美味しい。
以前も同じヴィンテージを飲みましたが、やはり果実味は少な目。
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ワインデータ
ワイン名:Chambertin Grand Cru
生産地:France > Bourgogne > Côte de Nuits > Gevrey Chambertin
生産者:Dom. Camus Père et Fils (ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Red wine
ワイナリー
公式HPが見つからず。
ジュヴレ・シャンベルタンの大規模なブドウ畑の所有者として、ヒューバート・カミュは知られています。
カミュ一族は、1832年以来ジュヴレ・シャンベルタンでワインを生産しています。
ドメーヌは18ヘクタール(2/3がグラン・クリュです)です。
カミュはブルゴーニュで最も尊敬されているワインメーカーの一人です。
彼はブルゴーニュのすべてのワインの品質基準を保証するために、フランス政府とワインメーカーとの協力に多くの時間と労力を費やしました。
1937年に生まれ、ヒューバートは兵役を終えた後、ドメーヌでの仕事が不眠不休で始まった。
彼は1974年に父から引き継いBIVB(ブルゴーニュワイン委員会:選挙によって選出された委員によって運営され、戦略的方針を決定するため、ワインの2系統の業種であるぶどう栽培醸造家とネゴシアンを取りまとめています。300のネゴシアン企業と17の協同組合、3,949のワインのドメーヌがBIVBのメンバーです。)の創設社長であり、3回目の社長になるでしょう。
このワインは
ヒューバート・カミュは、先祖から受け継がれてきた古い方法を適用しています。
手で摘み取ること、伝統的な醸造、14-18ヶ月間の「オーク樽」での熟成です。
ワインはろ過されていません。
このようにして作られたグランクリュにはしばしば澱(おり)があります。
これにより、これらのワインには風味やセラー独特の味わいが追加されます。
テイスティング
淡く暗いルビー色。
縁にはかすかにオレンジが差し、熟成のニュアンスを感じさせます。
その色調はまるで朱色に近く、グラスの中に静謐な美しさを宿しています。
粘性は繊細で軽やか、グラスを回すと静かに波打ち、エレガントな液体の質感を伝えてきます。
派手さよりも、時を重ねた落ち着きがあり、ワインの奥深さを視覚から語りかけてきます。
香り立ちは繊細ながら、層を重ねた複雑さがあります。
ラズベリーやチェリー、マルベリーといった赤系果実の魅力に始まり、しっとりとしたバラやハーブの華やかさが続きます。
その奥には、柔らかなバニラやスパイス、革や土のニュアンスが漂い、森の奥深くへと誘われるような感覚を与えてくれます。
鉄やミネラル、そしてわずかに感じる血のようなニュアンスも、全体の香りに奥行きを与え、時とともに立ち現れる複雑さがこのワインの魅力を高めています。
口に含むと、優雅で穏やかなアタックが広がります。
果実味は控えめながらも、芯にしっかりとした旨味が感じられ、全体の印象は非常にバランスが取れています。
タンニンはきめ細かく、シルクのようになめらかで、酸も美しく、骨格のあるエレガントな構成を支えています。
時間とともに、赤系果実のフレッシュさに加えて、森の木々やハーブ、わずかにスモーキーなニュアンスが現れ、味わいに深みと持続力を与えます。
フィニッシュにはミネラルの輪郭がしっかりと感じられ、清らかな余韻を残してくれます。
飲んだ日:2025-05-17
飲んだ場所:switch
買った日:2021-12-09
買った場所:うきうきワインの玉手箱
価格:20,000円
インポーター:ジャルックス