飲んだワイン タキザワ・ワイナリー/ケルナー2023 7点

最終更新日

6年位前に飲んで以来のワイナリー。

華やかな香りと後味の苦みが特徴。

 

ワインデータ

ワイン名:Kerner
生産地:Japan > Hokkaido
生産者:Takizawa Winery (タキザワ・ワイナリー)
品種:Kerner (ケルナー)
スタイル:White Wine

ワイナリー

2004 北海道三笠市達布地区の南向斜面約1haを開墾、土壌づくり、環境整備を行なう
2006 ピノ・ノワール500本、ソーヴィニヨン・ブラン700本を定植。
以後毎年少しずつ畑を拡大し定植
2008 初リリース(ピノ・ノワール60本、ソーヴィニヨン・ブラン120本)
2013 畑を3haに拡大。ピノ・ノワール2,700本、ソーヴィニヨン・ブラン3,000本、
シャルドネ1,000本など、約9,000本を栽培
ワイナリー完成・稼働開始。初年度12,000本のワインを仕込む
2014 ワイナリー直売所オープン

北海道有数のワイン産地・空知地方に位置し、三笠市達布地区に有するA〜Cの3区画の畑はいずれも南斜面となっています。
夏は、ブドウの栽培に適した気温や日照時間が得られており、心配される冬の寒さも、豪雪地帯ならではの積雪によってブドウ樹が雪の中で守られています。
剪定は垣根仕立てのギュイヨ・ドゥーブル(長梢剪定)を選択。
この剪定は他の剪定方法よりも収量がやや劣りますが、凝縮したブドウが得られるといわれています。
また、除草剤は一切用いず、農薬等も極力使用しない栽培を心掛けています。
収穫期を迎えると、糖や酸の値について定期的にサンプリングを行い、適切なタイミングで収穫を行います。

生産能力は約25,000本。ブドウから果汁を得るためのプレス機等の醸造機器や樽・タンク類が並びます。
ブドウの実に付着する野生の酵母と、自然の乳酸菌の力による発酵(マロラクティック発酵)を行い、 熟成には、オーク樽、ステンレスの樽やタンクなどを使い分けるなど、ブドウの品種や品質、ワインのスタイルなどにあわせ、それぞれに工夫した仕込みを行っています。
北海道の冷厳な環境下でもワインが順調に育つよう、醸造中は床暖房を利用し、ワインにとって最適な環境を維持しています。

このワインは

北海道余市町にある中井観光農園産のケルナーを使用した辛口白ワインです。
腐敗果の少ない健全な状態のブドウだったため、すぐに搾汁し、野生酵母と野生乳酸菌によって一次発酵とマロラクティック発酵を行っています。
その後木樽とステンレスタンクにて約9か月間熟成させました。
外観はやや濃いイエロー。
香りにはケルナーの特徴的なマスカット香に、シトラスなどの柑橘、チョークのような乾いたミネラルの香りもあります。
力強さのある果実感が口いっぱいに広がり、しっかりとしたボディと余韻に続く酸味が複雑で立体的な味わいになっています。
2023年のケルナーは熟成期間中に乳酸菌が過剰発生する局面がありましたが、例年より亜硫酸の添加量を増やし、冷暗所での保管を徹底することで品質を維持することができました。
保管は必ず16度以下の冷暗所にてお願いいたします。

テイスティング

淡く輝くイエローゴールドの色調が目を引きます。
ほんのりとした濁りがあり、ナチュラルな造りを感じさせる外観。
光にかざすと、果実のピュアなエッセンスを映し出すような繊細な輝きを放ちます。
香りは華やかで、青リンゴやパイナップルのフレッシュな果実の印象が広がります。ライムやレモンのような柑橘のアクセントが加わり、爽やかで清涼感のあるアロマが特徴的です。
さらに、グリーンハーブのニュアンスがほんのりと感じられ、ワインに奥行きをもたらしています。
蜂蜜のような優しい甘みのニュアンスもあり、あまやかさと透明感を兼ね備えた香りが、心地よく包み込んでくれます。
口に含むと、ドライながらも果実の豊かさをしっかりと感じる味わいが広がります。
青リンゴやパイナップルのジューシーなフルーツ感とともに、蜜のようなほのかな甘みがバランスよく調和。
ライムやレモンのような引き締まった酸が全体を支え、爽やかで清らかな印象を与えます。
さらに、繊細な酸味の中に乳酸由来のまろやかさも感じられ、味わいに奥行きと立体感をもたらします。
フィニッシュには心地よいほろ苦さが穏やかに残り、ワインの印象をさらに深めています。

飲んだ日:2025-02-28
飲んだ場所:オアシス
価格:3,080円

wineninja

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