飲んだワイン 岩の原ワイン/深雪花 赤N.V. 7点

最終更新日

以外に初めて飲んだかもしれないワイナリー。

「深雪花(みゆきばな)」という雅な名前のワイン。

 

ワインデータ

ワイン名:深雪花 赤
生産地:Japan
生産者:株式会社岩の原葡萄園
品種:Muscat Bailey A (マスカット・ベーリーA)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

妙高連山のすそ野がなだらかに日本海に接する「越後・頸城(くびき)平野」。その頸城平野にあり、かつて城下町として栄えた新潟県上越市に岩の原葡萄園はあります。
この葡萄園の歴史は、1890年(明治23年)創業者川上善兵衛が自宅の庭園に鍬を入れ、葡萄園を作ったところから始まりました。
以来130年以上にわたり、善兵衛がぶどうとワインにかけた情熱を引き継ぎ、高品質の日本ワインを造りだすための努力を惜しむことなく続けています。

川上善兵衛は良質なワインを造るため、発酵温度コントロールや夏場のワイン熟成庫の温度管理に、越後名物の雪を利用しました。
冷却設備の無い時代に、ワイン熟成庫である「第二号石蔵」に雪室を併設し、雪を保存し雪による冷却を実現したのです。
それから100年、岩の原葡萄園では、CO2の発生量を削減して環境負荷を軽減することを目的に、雪室を復活させました。
さらに冷却機能だけでなく、雪を直接利用したワインの熟成や、ワイナリーご見学の皆様に、真夏に雪国を体感していただくことも可能です。

このワインは

「深雪花(みゆきばな)」は、雪深い新潟県上越市の土地に可憐な花を咲かせる「雪椿」をイメージして命名しました。

完熟したマスカット・ベーリーAを厳選して醸造。
果皮や種からの香味成分をしっかりと抽出後、樽の中でじっくりと熟成を重ねました。
濃縮感のある果実味が、ふくらみのあるまろやかさを醸し出す赤ワインの傑作です。
「深雪花(みゆきばな)」は、その酒質を可憐な雪椿にたとえて命名。
絵の雪椿:陶芸家・齋藤三郎氏

テイスティング

鮮やかで透明感のあるルビーレッドの色合いが広がります。
光にかざすと輝くような赤色が美しく、若々しさを感じさせます。
香りは非常に華やかで、ラズベリーやカシス、ブルーベリーといった赤系・黒系果実が調和したフルーティーなアロマが広がります。
そこに、砂糖菓子のような柔らかい甘やかさや、赤果実のジャムを思わせる熟した香りが加わり、心地よい丸みを感じます。
また、ローストした樽のニュアンスやバニラの香ばしさが奥行きをもたらし、ほのかにスパイスやなめし革のようなニュアンスも漂い、複雑性のある香りの層を作り出しています。
口に含むと、軽やかで滑らかな飲み口が印象的です。
果実味はふくよかで、ラズベリーやチェリーのジューシーな風味が口の中に広がります。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、フレッシュで生き生きとした印象を与えながらも、決して軽すぎることはなく、しっかりとした味わいを楽しめます。
タンニンは非常に優しく、まろやかで、全体的に丸みのある仕上がりです。後味にはバニラやローストの香ばしさがほのかに残り、余韻は心地よく伸びやかに続いていきます。

マスカットベーリーA感がしっかりとしている。

飲んだ日:2025-02-28
飲んだ場所:オアシス
価格:2,497円

wineninja

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