飲んだワイン ロサリオ・ヴェラ/テンプラニーリョ2019 7点

多分初めて飲んだワイナリー。
わかりやすく美味しいテンプラニーリョ。
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ワインデータ
ワイン名:Tempranillo
生産地:Spain > Northern Region > Rioja
生産者:Bodegas Rosario Vera (Viñas Familia Gil) (ロサリオ・ヴェラ)
品種:Tempranillo (テンプラニーリョ)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
ワインの母への抱擁
リオハ・アラベサの中心に宿る想いが、ヒル家のもっとも温かいプロジェクトを形にしました。
ロサリオ・ベラは単なるワイナリーではなく、100年以上前に家族ブランドを共に築き上げた母、そして共同創業者への記憶を辿る道です。
これらのワインは、すべての始まりの地に立ち続け、風や逆境と闘いながらも土地と家族への愛を貫いた彼女に贈る、子や孫たちからの抱擁です。
その子孫たちは、世界でも屈指のワイン産地のひとつ、シエラ・カンタブリア近くをその舞台として選びました。
ロサリオ・ベラの畑は、50年以上の樹齢を持つ古木を含み、ドルメン(巨石墓)、伝説、中世の城壁が織りなす風景の一部を成しています。
この自然豊かな環境から生まれる若々しく生き生きとしたワインたちは、一口ごとに記憶と驚きのカスケードを解き放ちます。
このワインは
収穫量の少ない小さな区画から手摘みで収穫されたテンプラニーリョのブドウは、小さなタンクで別々に発酵され、フレンチオーク樽に移されてマロラクティック発酵が完了し、数ヶ月間熟成される。
テイスティング
深みのある赤紫の色調。
縁にかけてはほんのりと紅色に染まり、成熟した果実を思わせるニュアンスが広がります。
香りは非常に多層的で、奥行きのある芳香が印象的です。
熟したダークベリーやブラックチェリーが中心に広がり、そこにスミレやラベンダーの花のアロマが華やかに重なります。
さらに、紅茶やクローヴといったスパイスのニュアンスが繊細に加わります。
バニラとほのかなウッドスモークの香りが静かに背景を支え、樽熟成のエレガンスを物語ります。
口に含むと、豊かな果実の甘みが広がり、なめらかなタンニンがその味わいを包み込みます。
酸は中程度からややしっかりめで、全体のバランスを引き締め、味わいに立体感をもたらしています。
舌を優しく包み込むような質感のタンニンは、収斂感を適度に感じさせつつも非常に品よくまとまっており、果実の甘味とともに深みを演出しています。
そこにほんのりとした甘やかさと、心地よいスパイス由来の苦味が加わることで、余韻には複雑性と優雅さが共存します。
飲んだ日:2023-04
飲んだ場所:ビストロビンビン
価格:3,600円(公式で13.87ユーロ)
インポーター:フィラディス